トップウイングサイバーサウンドグループは、英iFi audioのポータブルヘッドホンアンプ「hip-dac2」を12月3日に発売する。価格は27,500円。カラーはサンセットオレンジ。hip-dac2や既発売の「hip-dac」で使える専用ケース「hip-case」も用意し、同日に発売。価格は5,500円。

  • iFi audio, hip-dac2

    hip-dac2

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    hip-caseにhip-dac2を収めたところ

スキットルを思わせる特徴的なデザインを採用し、「尻ポケットに収まる」というコンパクトなhip-dac(2020年発売)の後継機種。押出アルミニウム製の本体のサイズと重さは102×70×14mm(縦×横×厚み)/125gで従来機と同じだが、新たにサンセットオレンジカラーを採用した(従来はペトロールブルー)。

内部の機能を強化しており、新世代の16コアXMOSチップを搭載して2倍のクロックスピードと4倍のメモリーを実現。チップの処理能力の向上によって全体的なパフォーマンスを高め、MQAフルデコードにも新対応した。

また、iFiのGMT(Global Master Timing)回路を新バージョンに変更し、新たにクリスタルクロックを採用するなど、回路にも改良を施してジッターの低減と音質向上を図っている。

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    ヘッドホンやオーディオプレーヤーとの接続イメージ(hip-dac2以外は付属しない)

DAC部にはバーブラウンのDACチップを採用し、iFiのカスタム設計回路と組み合わせて構成。11.2MHzまでのDSDと、384kHzまでのPCM再生に対応する(従来はDSD 12.4MHz・PCM 384kHzまで対応)。バーブラウンのトゥルー・ネイティブ設計により、PCMとDSDを別々の経路で伝送することで、「他のポータブルDACアンプでは実現できない、PCMとDSDをネイティブな状態でアナログ変換できる」とする。

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アナログ増幅段には、同価格帯のDACアンプでは珍しいというバランス(差動)回路設計を採用。信号の歪みを抑え、ピュアなサウンドを実現するという。ロータリー式アナログボリュームで音量調整が可能で、両サイドのLEDで再生中の楽曲のフォーマットやサンプリングレートを表す。

ヘッドホン出力は、3.5mm S-Balanced出力(280mW@32Ω)と4.4mm 5極バランス出力(400mW@32Ω)の2系統。3.5mm出力はシングルエンドのヘッドホン接続時に歪みを50%カットできるとする。このほか、ゲイン切り替え機能「PowerMatch」や、低音域を増強する「XBass」機能を従来機種から引き続き備える。

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    3.5mmシングルエンドと4.4mm 5極バランスのヘッドホン出力、アナログボリュームコントローラーを備える

容量2,200mAhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、連続動作時間は約8時間。オーディオ用のUSB-Aと、充電用のUSB Type-C端子を装備する。iPhone用のLightning - USBカメラアダプターを介したiPhone/iPad接続も可能だ。

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    オーディオ用のUSB-Aと、充電用のUSB Type-C端子を装備

別売オプションの専用ケース「hip-case」は、ダブグレイ色の人工スエードを使い、ステッチとiFiバッジを刺繍。hip-dac2とhip-dacのどちらでも使える。

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    hip-dac2をhip-caseに収めて使うイメージ(イヤホンなどは付属しない)