米Amazon Web Servicesは11月18日(現地時間)、無料のクラウドコンピューティングスキルのトレーニングのプログラムを拡大したことを発表した。具体的な拡大内容は、アマゾンウェブサービス(AWS)スキルビルダーの提供開始、Amazon.comのWebサイトへのAWSコース追加、AWS re/Startの拡大、対面での学習専用スペースであるAWSスキルセンターの開設の4点だ。

また、同社は2025年までに2900万人に対して無料のクラウドコンピューティングのスキルトレーニングを提供することも発表している。これまでに200以上の国と地域でトレーニングを提供しており、計600万人がスキル習得のために活用しているという。

AWSスキルビルダーは日本語を含む16言語に対応しており、新たに約60のコースを追加している。受講者には職務や分野に応じたおすすめの学習プランが提示される。また、これらのトレーニングはAmazon.com のサイトに新設された「AWS Courses」セクションに掲載されるため、Amazon.com検索から利用できるようになり、トレーニングコースの検討が容易になったとのことだ。

AWS re/Startは12週間で受けられる無料プログラムであり、テクノロジー業界未経験でもクラウドコンピューティングのエントリーレベルとなる知識が得られるとのことだ。Linux、Python、ネットワーク、セキュリティ、リレーショナルデータベースなど幅広い領域の教材を提供している。

また、クラウド業界でのキャリアを希望する人を支援するため、AmazonはシアトルにAWSスキルセンターを開設する。同センターはロボティクス、宇宙、ゲーム、スポーツなど、クラウドコンピューティングを現実世界に応用するためのインタラクティブな展示を通じて学習の機会を提供する学習専用スペースである。テクノロジー業界での業務経験がない成人を対象にした無料の対面クラスも開設予定だという。

なお、これらの各プログラムは日本での提供時期は現時点で未定とのことだ。