富士フイルムは11月17日、撮ってすぐにプリントできるインスタントカメラ「instax」シリーズの新製品として、最上位機種となる「instax mini Evo」を発表しました。12月3日から発売を予定しており、価格はオープンプライス。メーカー想定価格は25,800円前後とのこと。
最上位機種ということもあって、メディア向けの発表会は渋谷ヒカリエで大々的に開催されました。発売前のinstax mini Evoを実際に体験できたほか、なんと女優の広瀬すずさんが登壇してデモ撮影を行う一幕も。というわけでこの記事では発表会の模様についてお送りします。
instax mini Evoは、製品名の通りminiサイズのinstaxフィルムにプリントできるインスタントカメラです。最上位機種として、外観には高級感のある時代に左右されないクラシックなデザインを採用。さらにそれに見合ったアナログな操作感を備えているところもポイントで、レンズの鏡筒や軍艦部には一眼カメラのような操作部を搭載。絞りリングを操作するようにレンズ効果を変更し、シャッター速度を変更するようにフィルター効果を選択できるようになっています。
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これがinstax mini Evo。縦位置で正しく見えるようロゴが配されており、縦位置で持ったときに押しやすい位置にシャッターボタンも備えます
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背面部。ディスプレイを備えており、スマートフォンやデジタルカメラと同じように撮影を行えます。横位置で普通に撮影することも可能ですが…
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上部をガシッと持って縦位置で撮影すると、ちょうど前部のシャッターボタンを人差し指で押せるようになっています
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軍艦部にはシャッターボタンと大きなダイヤルを搭載し、電子接点はありませんがアクセサリシューも備えます。さらに目を引くのはの大きくあしらわれたプリント用のレバーです(後述)
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底部にはUSB microBの充電端子と、撮影データを保存するmicroSDスロットを用意
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レンズの画角は28mmで、明るさはF2.0です
チェキならどの製品でも同じプリントが得られるというわけではなく、instax mini Evoでは描写性能を他の機種より強化している点もポイント。フィルムへの露光密度を従来比で2倍に高め、プリントの画質をさらに引き上げています。なお、撮影したデータはmicroSDカードに保存可能。スマートフォンとペアリングすれば、もちろんプリンター機能だけでも利用できます。
さらに、上述したカメラ各部のアナログ操作によって、さまざまなフィルター効果も適用できます。「ソフトフォーカス」や「光漏れ」など10種類のレンズエフェクトと、「モノクロ」や「レトロ」などのフィルムエフェクトを搭載。プリントモードも「instax-Rich モード」と「instax-Naturalモード」の2種類を搭載し、情景を感じたままに個性的なチェキプリントで表現を行えるとのこと。
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アプリではなく、カメラ内にこの機能を備えているところが便利。スマホであれこれ操作する必要がありません
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プリント機能も強化。100通りのフィルターに加え、この2通りのプリント機能でさらなる表現力を備えています
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プリントはなんと軍艦部のレバーを操作して行います
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レバーを引くとカチャン!となんだか良い感触。シャッターチャージみたいな感じです
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露光密度の向上により、印刷プロセスに若干時間がかかるようになったとのこと
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にゅーっと出てきます
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装填されていたフィルムは新発売の「STONE GRAY」。フチが石っぽいデザインになっています
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印刷結果。フチが石っぽいだけで急に作品として完成度が上がる印象でした
広瀬すずさんが登壇! 実際に新製品で撮影を行いました
発表会には女優の広瀬すずさんが登壇。目を引く全身真っ黒な衣装は、今日発表のクラシックなデザインのinstax mini Evoにあわせたものとのことでした。トークセッションではチェキについて話され、レンズエフェクトとフィルムエフェクトを組み合わせた印象的なプリントを披露。壇上の背景が大きく2つに割れ、クリスマス仕様の撮影用セットが現れると「もうクリスマスなんですね…!」と驚く場面も。終始穏やかな雰囲気でした。
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広瀬すずさんが登壇しました
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レンズエフェクトとフィルムエフェクトを使いこなした作例を披露
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舞台の後ろから現れた撮影用セットはクリスマス一色
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オーナメントやサンタクロースのフィギュアなどでデモ撮影を行いました
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さっそく撮ったばかりのプリントを披露
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広瀬すずさんが被写体になる一幕も
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富士フイルム株式会社 取締役常務執行役員 イメージングソリューション事業部長 山元正人氏(左)と、チェキを持つ広瀬すずさん(右)
©富士フイルム「instax“チェキ”新製品発表会」