電気自動車(EV)の開発販売を行う京都大学発のファブレスEVメーカー、「フォロフライ(folofly)」は中国のEV電気駆動システム製品のサプライヤー「Jee Technology(JEE)」と電気自動車のバッテリー交換設備を共同開発したと11月11日に発表した。

EVの普及には、充電時間の長さや車載電池の劣化などの課題があり、その課題を解決する手段のひとつとして、中国を中心にBaaS(Battery as a Service)という従来のようにEVユーザーが車の電池を保有するのではなく、交換ステーションで充電済みの電池と入れ替えながら利用するビジネスモデルが広がりつつあるという。

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すでに同設備に対応したバッテリー交換式の車両について、複数の自動車OEMと協議を始めているという。両社は今後、バッテリー交換設備に対応した車両を含めたサービスを提供する顧客を拡大し、市場展開を行っていく予定だとしている。

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    フォロフライが公開したEV用バッテリー交換設備のイメージ図(出典:フォロフライ)

なお、フォロフライは2021年10月に、同社が開発する商業用EVが物流大手SBSホールディングスのラストワンマイル用トラックとして1万台導入されることが決定したと発表している。