11月8日に幕張メッセにて開幕した最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2021」。
アジレント・テクノロジーは「やさしい分析~これからのラボを楽しもう~」をテーマに“易しく使える”新製品や、“分析者に優しい”ソリューションの展示を行っている。
新製品として展示されている「Bio LC」は実績のある同社のUHPLC「1290 Infinity Ⅱ LC」の技術をベースとした生体適合性のある材料で構成されるUHPLC。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大を背景にした医薬品のマーケット拡大による需要の高まりを鑑みて、バイオ向けLCとして開発したという。
同社のBio LCのバリエーションは2つで「1290 Infinity Ⅱ Bio LC」と「1260 Infinity Ⅱ Prime Bio LC」。
特徴は、内部素材にプラスチック樹脂ではなく「MP35N」を用いることで高耐圧を可能にし、高い分離能・分解能を実現した点だという。
ブースの担当者によると、バイオ領域以外でも、農薬、食品などの業界でもニーズがあるとのことだ。
また同じく新製品として、分析の経験があまりない方でも易しく使えるように設計した「LC/MSD」も実機展示されている。
こちらは煩雑な設定やメンテナンスを減らし、初めて使う方でも使用しやすいように開発した超小型質量検出器。
OpenLAB クロマトグラフィーデータシステムまたはOpenLAB CDS ChemStation Editionソフトウェア、質量分析計のMSデータをPC上で直観的なインタフェースを使って解析を行うことができ、分析作業を効率化することが可能だという。
このほか消費電力の削減に貢献するソリューションや有害廃棄物の削減に貢献するものなどサスティナビリティに関わる環境に優しい製品の紹介や、同社が提供するテレワークソリューション、リモートサポートのデモコーナーなどが紹介されている。