Safariといえば、iOSに標準装備のアプリのなかでも利用頻度が高いアプリのひとつ。他アプリとの連携性も高く、その機能はiPhone全体の使い勝手にも影響するほどです。iOSがバージョンアップするたび目新しい機能が投入されることは、その証拠といえるでしょう。

iOS 15では、Safariに「タブグループ」という概念が導入されました。名前のとおり、WEBページの表示単位である「タブ」をグループ分けすることで、管理しやすくするのが狙いです。

従来タブといえば、数十枚、数百枚と増やせてもすべてひと括りにされていたため、同じWEBページを新規タブで開いてしまうようなムダが避けられませんでしたが、タブを「仕事」や「趣味」、「ニュース」といったグループに分ければ効率的に管理できます。つまり、新しいSafariには従来型とプライベート、タブグループという3種類のタブが存在することになります。

タブグループは、Safariの画面右下にある2つ重ねの正方形をタップすると管理画面が現れます。新規タブグループの作成や使用するタブグループの切り替えといった作業は、この画面で行うことになります。従来型タブから新規タブグループを作成することもできるので、増えすぎて扱いに困ったタブを整理する目的にも利用できます。

タブグループで管理するタブは、「仕事」から「趣味」へ、「趣味」から「いろいろ」へ、といった具合にグループ間の移動にも対応します。移動にあわせて新規タブグループを作成することもできるので、タブグループを分離/細分化したいときにも手間がかかりません。ただし、表示履歴が残らない「プライベートタブ」は別扱いで、従来型タブ/タブグループと間の移動には対応しません。

  • iOS 15のSafariに導入された「タブグループ」とは