よく見るWEBサイトを登録しておく「ブックマーク」は、ほとんどのWEBブラウザでサポートされています。iPhoneに付属のSafariも同様にブックマーク機能を備えていますが、ブラウザ本体ではなくホーム画面にも登録できるところが、他のWEBブラウザにない機能といえます。

ホーム画面に登録したブックマークアイコンは、アプリアイコンと見分けがつきません。しかしアイコンの長押し(触覚タッチ)で表示されるコンテキストメニューの内容が異なるほか、削除を選択したあとの処理に差があります。ブックマークアイコンを削除すると、アンインストールを意味する「Appを削除」とAppライブラリへの移動を意味する「ホーム画面から削除」の選択を促されることなく、いきなり削除されてしまうのです。

フォルダごと削除するときも、アプリとブックマークでは差があります。複数のブックマークアイコンを保存したフォルダを削除すると、Appライブラリへ移動するかどうかの選択肢が示されることなく、中身がホーム画面へ移されたうえでフォルダが削除されます。

一見区別がつかないアプリとブックマークですが、Appライブラリを巡ってはこのように明確な違いがあります。Appライブラリはアプリ専用でブックマークは対象外、移動しようとしても弾かれてしまいます。

ただし、これはiOS 14.7時点における仕様です。iOS 14がリリースされてからしばらくの間は、ブックマークをAppライブラリへ登録することは可能で、その頃登録したブックマークはiOS 14.7の現在もAppライブラリから呼び出せます。もし、Appライブラリからのブックマーク利用を気に入っている場合は、ホーム画面へ移動しないよう注意しましょう。

  • ホーム画面に登録したブックマークはAppライブラリへ移動できません