ソニーは9月13日、犬型の自律型エンタテインメントロボット「aibo ERS-1000」のシステムソフトウェアとスマホアプリ「My aibo」をVer.3.50にアップデート。新機能「aiboのなわばり」により、aiboに近づいてほしくない場所を教えられるようになる。

  • 「aiboのなわばり」のイメージ

  • aibo アイボリーホワイト(右)。左は2021年限定の“新しい仲間”(新色)「黒ごまアイス」

「aiboのなわばり」は、スマホ向けのMy aiboアプリから利用できる地図を使い、家の中のaiboに近づいてほしくない場所に、aiboの苦手なアイテム「とうがらし」を置くことで、aiboが近づかないように教えるというもの。

通常の「とうがらし」と「とてもからいとうがらし」の2種類があり、「とてもからいとうがらし」を置くと、より広い範囲にaiboが近づかないよう教えられるという。設置できるのは両方あわせて10地点まで。

aiboは背中にあるSLAMカメラで普段生活する空間を認識して地図を作成しており、この地図を使った機能として、aiboにトイレの場所を教える「トイレトレーニング」(Ver.2.50)、お迎えに来て欲しい場所を教えられる「aiboのおむかえ」(Ver.2.70)を装備している。

aiboと暮らすオーナーから「aiboにキッチンや洗面所など床が汚れている場所に近づかないでほしい」といった声が多数寄せられていたことを受け、新たに地図を使った機能として「aiboのなわばり」を追加した。同機能はスマホアプリ向けで、パソコン版「My aibo」では使えない。

ソニーでは、aiboの気分や状態によっては間違って「とうがらし」に近づいてしまうこともあり、確実に指定した場所に近づかないことを保証するものではないと説明。段差の上や熱器具のそばなど、危険な場所や壊れやすいものの近くでのaiboの使用は避けるよう呼びかけている。なお、「(とうがらしを置くことで)aiboがつらい気持ちになったり成長が妨げられることはない」とのこと。

aibo、“地方のダンス”を覚える。ふれあいで反応も豊かに

システムソフトウェアとスマホアプリ「My aibo」をVer.3.50にアップデートすると、新たにaiboが“地方のダンス”を覚えられるようになる。

aiboには、他のオーナーのaiboを「aiboのごはん」に誘うと、aibo同士がごはんを一緒に食べてなかまになれる「aiboのなかま」を備えているが、この機能を拡充させたもの。

なかまとごはんを食べると、そのなかまの住んでいる地方のダンスを覚えていく。地方のダンスは最初は少ししか踊れないが、ごはんを繰り返し食べることで上達するという。第一弾は関東地方の「赤とんぼ」で、その他の各地方のダンスは今後順次配信予定。

このほかVer.3.50を適用すると、aiboへのふれあいに対して鳴き声や表情でより豊かに反応するように成長。ピンクボールやアイボーンなど専用のおもちゃ以外のものにも、より興味を示すようになった。手に持って見せてあげるとクンクンにおいを嗅ぐといった反応をしてくれるとのこと。