NTTドコモは8月30日、決済送金サービス「ドコモ口座」の決済、入出金の機能などを「d払い」アプリに統合することを発表した。それに伴い、ドコモ口座の名称を「d払い残高」に変更する。機能統合の実施日は2021年10月25日。

  • ドコモ口座サービスサイト。機能統合に伴い、名称が「d払い残高」に変更となる

    ドコモ口座サービスサイト。機能統合に伴い、名称が「d払い残高」に変更となる

現在、ドコモ口座では「ドコモ口座アプリ」、「ドコモ口座サービスサイト」、「d払いアプリでの決済、入出金および送金機能」といった3つの方法を提供している。今後はドコモ口座のアプリおよびサービスサイトでの機能提供を終了し、ドコモ口座の機能をd払いアプリに統合する。

統合後、ユーザーが決済や入出金、送金を行うときに使えるのはd払いアプリのみとなる。

ドコモは統合の理由を、「(ドコモ口座で提供している機能を)より分かりやすく便利にお使いいただくこと」が目的と説明している。

ドコモ口座アプリは2021年10月25日 0:00、ドコモ口座サービスサイトは2021年10月25日 10:00以降、利用できなくなる。

d払いアプリが使えないユーザーにはアナウンス&返金対応

  • 今後、ドコモ口座の機能はd払いアプリから利用することになる

    今後、ドコモ口座の機能はd払いアプリから利用することになる

これまでドコモ口座サービスサイトからドコモ口座機能を使っており、d払いアプリをインストールできないユーザーは、機能統合後、ドコモ口座の残高が使えなくなる。

また、機能統合に伴い、ドコモ口座の一部機能(Visaプリペイド、電話料金合算による送金、iモードでのドコモ口座機能の利用)を終了する。

d払いアプリが利用できないユーザー、および終了予定の機能のみを利用中のユーザーに対して、ドコモは2021年10月25日までに残高の使い切りを案内する。

万が一残高が使い切れなかった場合、2021年10月25日以降に対象者へメールなどで連絡を行い、返金対応を行う。ただし、ドコモ口座の残高が残った状態で回線契約を解約すると、返還手数料(550円)を差し引いた額の返金となるため注意が必要だ。

なお、現在ドコモ口座を利用中でd払いアプリを利用可能なユーザーは、以下の操作により移行でき、ドコモ口座残高、利用履歴(入金・出金)、登録中の銀行口座情報などが引き継がれる。

  • 1: 「d払い」アプリをインストール
  • 2: 「ドコモ口座」アプリおよびサービスサイトにて利用していたdアカウントにてログイン
  • 3: 画面の案内に従い、ドコモ所定の利用規約の同意などを行う
  • 4: 利用開始