大日本印刷(DNP)と渋谷未来デザイン、宮下公園パートナーズの3者は7月7日、現実の渋谷区立宮下公園を仮想空間上に高精細に表現した「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」を同日からオープンすることを発表した。

  • ブラウザ版「YOU’RE THE WORLD展」

    ブラウザ版「YOU’RE THE WORLD展」

渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」は、「公園の高度利用」を目的として構築したバーチャル空間。現実の宮下公園を仮想空間上に高精細に表現したものだ。

スマートフォンなどでアクセスして楽しめる「ブラウザ版」と、ヘッドマウントディスプレイ等を装着して高精細な環境を楽しめるソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」の2つの空間をオープン。「ブラウザ版」「VRChat」とも、昼と夜のバーチャルな宮下公園を楽しみながら、アート展やオリジナルグッズの購入を体験できるという。

利用者は自分の分身となるアバターを選んで、バーチャルの公園の散策やイベントに参加し、同時に参加しているユーザー同士の音声会話やバーチャル空間内での写真撮影、自身の感情のスタンプでの表現などを行うことで、より深い交流を楽しめるとしている。

また、リアルとバーチャルの宮下公園を連動させて公共空間の高度な利用を行う。オープン時に開催するアート展では、リアルの公園内のポスターのQRコードを読み込むと、バーチャル空間にアクセスできるという。

  • ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」のお花見体験

    ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」のお花見体験

同アート展『「YOU’RE THE WORLD」―山本奈衣瑠の絵画解説しちゃうぞ―(ブラウザ版)』えは、モデルの山本奈衣瑠がキュレーターとなり、名画34点を選び「実は面白い絵画の世界」をテーマに、独自の観点で音声解説するという。主な展示作品は、パリスの審判(作家:ペーテル・パウル・ルーベンス)、自画像(作家:ベルト・モリゾ)、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(作家:ピエール=オーギュスト・ルノワール)など。会期は7月7日~10月31日、参加費は無料。

  • パリスの審判(作家:ペーテル・パウル・ルーベンス)

    パリスの審判(作家:ペーテル・パウル・ルーベンス)

また、オリジナルバック「SHIBUKURO」の制作・販売を行い、今回は展示会のオリジナルグッズとして「山本奈衣瑠×渋谷区公認スーベニアSHIBUKURO」のトートバッグ、Tシャツをバーチャル空間内で販売するという。そのほか、VRChatで体験できる宮下公園で、夜空に花火を打ち上げたり、桜吹雪を出したり、1年中桜が楽しめる空間を提供。公園内に実際に存在する設備やコートで行う「スケートボード」や「ボルダリング」もバーチャルに体験したり、VRChatのユーザー同士で会話や写真撮影を楽しんだりできるとうことだ。

 

Bloom Your Flower(VRChat版_渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE)」