元浦和レッズでサッカー日本代表としても活躍した鈴木啓太氏が社長を務める「AuB(オーブ)」は、腸内環境の解析をもとに、eスポーツ選手の健康管理や能力向上に生かす取り組みを開始すると発表した。

AuBは、アスリートの腸内細菌を研究するフードテック企業。これまで、サッカーや野球などプロスポーツ選手の腸内環境を解析し、健康管理に役立ててもらうコンディショニングサポート事業を展開してきた。高い集中力と試合を勝ち抜く体力などが要求されるeスポーツでも、そうした知見が生かせると判断し、今後は研究領域をeスポーツにまで広げ、選手の健康に寄与していく考えだ。

eスポーツ分野への参入第一弾の取り組みとして、プロeスポーツチームの「Blue United eFC(ブルー ユナイテッド イーエフシー)」と、所属選手の健康サポートで提携した。契約期間は2022年3月31日までの約1年間。所属選手2人のコンディションを腸内から整える取り組みを行うという。

具体的には、「腸内細菌」「免疫力」「食事」「睡眠・疲労」の4つの視点でコンディショニングに寄与。選手の便検体から腸内細菌の種類や量、割合を解析し、その結果を、IgAという免疫に関わる物質の数値や心拍および睡眠などの健康関連データ、日々の食事内容の記録と照らし合わせ、相関関係を調べる。

腸内環境の問題点をあぶり出したあとは、例えば食事指導による腸内環境改善で、「睡眠」や「疲労回復」といった選手の抱える課題の解決を試みる。腸内細菌の解析はAuBが行い、栄養サポートも管理栄養士や公認スポーツ栄養士などの資格を持つ社員(AuBアスリートサポートチーム)が担う。

また、パートナー契約の期間中、腸内環境のベースを形成するサプリメント「AuB BASE(オーブ ベース)」と、“筋肉と腸と栄養の関係”に着目したプロテイン「AuB MAKE(オーブ メイク)」を選手に提供。双方の摂取で、コンディションの土台となる「腸」を整える。そのほか、今回のパートナー契約の一環として、チームが試合中に着用する公式ユニホームにAuBのロゴを掲出する。

  • AuB BASE

  • AuB MAKE