シャオミ(Xiaomi)は3月30日、リキッドレンズを搭載した、画面折りたたみ式の8.01インチスマートフォン「Mi MIX FOLD」を中国で発表した。4月16日に中国で販売開始する。価格は12GBメモリ+256GBストレージで9,999人民元(約168,000円、1人民元=16.79円換算)、12GBメモリ+512GBストレージで10,999人民元(約185,000円、1人民元=16.79円換算)。

  • MIX FOLDは、大画面を折りたたんでスマートフォンとして使える製品。耐久性の高さも強調され、ヒンジは20万回以上、ディスプレイは100万回の折り曲げ試験を実施したという

U字型ヒンジを備え、OLEDディスプレイの中央で折りたためる、8.01インチのスマートフォン。メインの画面サイズは8.01インチでアスペクト比は4:3、リフレッシュレートは60Hz。解像度は2K(2,480×1,860ドット)で、Dolby VisionやHDR10+をサポートする。狭額ベゼルにより開いた場合の画面占有率は75%となり、iPad miniの7.9インチと比べ、小型サイズながら大画面でコンテンツを楽しめるとした。なお、同種の製品としてはファーウェイの「Mate X」シリーズや、サムスンの「GALAXY Fold」シリーズなどが知られている。

  • MIX FOLD

  • オンライン発表会で披露されたMIX FOLDの実機

背面にも6.52インチのAMOLEDディスプレイを備え、折りたたむと一般的なスマートフォンとして利用可能。画面を開いた際には、左右で別のアプリやコンテンツを表示する機能や、Windows PCのようなインタフェースで使えるPCモードなどを用意する。

カメラは108MPのメイン、123度の13MP超広角に加え、8MPのリキッドレンズ(LIQUID LENS)を世界で初めてスマートフォンに搭載した。搭載されたリキッドレンズは高精度なモーターを内部で駆動させ、液体面の曲率を正確に変化させレンズとして使うもので、1つのレンズで最大30倍のズーム(3倍の光学ズーム)、焦点距離3cmのマクロ撮影に対応する。ISP(画像処理チップ)には自社製の「Surge C1」を初搭載し、従来より正確なAF(オートフォーカス)、AW(オートホワイトバランス)、AE(オート露出)を実現。撮影画質を大幅に向上させたという。

  • スマートフォン搭載カメラとして世界初をうたう自社開発のリキッドレンズ

プロセッサはSnapdragon 888を採用し、5G通信に対応。OSはAndroid 10ベースのMIUI 12で、バッテリー容量は5,020mAh(2,460mAh+2,560mAh)。67Wの有線充電に対応する。このほか、Harman/Kardonによるスピーカーを計4基搭載することも特徴とする。

本体サイズは、広げたときが173.27×133.38×7.62mm、閉じたときが 173.27×69.8×17.2mm。重さは317g。