Microsoftは米国時間2021年2月18日、Windows 10 LTSC(長期サービスチャネル)の更新を公式ブログで発表した。具体的にはWindows 10 Enterprise LTSCと、Windows 10 IoT Enterprise LTSCの次期バージョンを2021年下半期にリリースする。また、クライアント用となるWindows 10 Enterprise LTSCのサポートライフサイクルを5年に変更することも合わせて発表。変更理由として同社は「(後述するOffice LTSCに合わせて)同じシナリオとデバイス需要に対応するため」だと説明している。ただし、Windows 10 IoT Enterpriseのサポートライフサイクルは10年と変わらない。Windows 10 Enterprise LTSCは、過去に2015/2016/2019と更新を重ねてきた。
同日、MicrosoftはOffice LTSCの商用プレビューを2021年4月から提供開始し、同年下半期にリリースすることを公式ブログで明らかにした。Office LTSCは数年間にわたって機能更新プログラムを適用できないデバイスや、インターネットに接続していない製造現場のデバイスなどを対象にしている。Office LTSCはアクセスの容易性向上やMicrosoft ExcelのXLOOKUPなどに代表される各種機能、ダークモードのサポートやMicrosoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、Microsoft Outlookにおけるパフォーマンスの向上を新機能として含んでいる。また、個人および中小企業向けには2021年内に「Office 2021」を提供する予定だ。