Q-Successは2月1日(米国時間)、「91% of the top 1000 sites are using https by default. In other words: 9% of the top 1000 sites are still not using https by default.」において、Webサイトの人気ランキングの上位1000サイトのうち、約91%がデフォルトプロトコルとしてHTTPSを利用しているという調査結果を伝えた。これらのサイトを訪問したユーザーは自動的にHTTPSによる暗号化通信を利用するようにリダイレクトされる。
デフォルトプロトコルとしてHTTPSを使用しているWebサイトの割合は、全体、上位100万、上位10万、上位1万、そして上位1000のランキング別に集計されている。調査対象となっているのはAlexa.comのランキング上位1000万およびTranco-list.euの上位100万のWebサイトであり、有用なコンテンツがないサイトやサブドメインは対象に含まれていないという。
このグラフを見る限り、ランキングが上位のWebサイトほどHTTPSへの対応が進んでいることがわかる。その一方で、上位1000のサイトでも9%は依然としてHTTPSがデフォルトになっておらず、インターネットの安全性を高めるにはさらなる取り組みが必要と思われる。
調査対象のWebサイト全体としては、HTTPSをデフォルトとしているサイトは69.6%で、完全に普及しているとは言い難い。とはいえ、1年前の調査では58.2%であり、1年間で穏やかながら着実に増えていることは間違いない。
現在、Googleをはじめとする大手検索エンジンでは、HTTPSを使用するサイトを上げるといった取り組みも始めている。またSSL/TLSサーバ証明書を無償で発行するサービスなども登場していることから、今後もHTTPSの採用は進んでいくことが期待される。