なかなか返答が難しい質問ですね。アプリによって得意とする言語がありますし、どのような性格の文章/語句を翻訳するか、対象がテキストなのか音声なのかによっても変わってきます。他のアプリから呼び出せるか、インターネットに接続していない状態(オフライン)でも使えるか、といったシチュエーションによる差もあります。
使いやすさでいえば、iOS 14から標準装備となった「翻訳」ではないでしょうか。英語や中国語など11カ国語に対応、事前に翻訳データをダウンロードしておけばオフラインで使うこともできます。翻訳したあとの文を読み上げる機能も用意されているため、iPhoneが発する音声を相手に聴かせて翻訳機代わりにする、といった使いかたも可能です。
機能の多さでいえば、「Google翻訳」がお勧めです。テキストはもちろん音声認識に対応、写真に書かれた文を翻訳することも可能です。対応する言語は100以上と驚くほど豊富なうえ、翻訳した文を読み上げる機能も備えています。翻訳した文を元の言語に再翻訳する処理もワンタップでできるため、翻訳精度のチェックに重宝します。
日常会話を翻訳するのなら、「Microsoft Translator」が便利です。テキストや音声を50以上の言語に翻訳できるというだけでなく、基本表現やホテルやレストランでよく使われる言い回しをまとめた「フレーズブック」を使えば、候補から選ぶだけでOKです。対象が単語であれば、翻訳結果を辞書で調べることもできます。
iPhoneではアプリではなくWEBサービスとして利用するしかありませんが、「DeepL」もお勧めです。翻訳の精度が高く、ビジネス文書としても使えそうなほどハイクオリティな訳文が手に入ります。
このように、翻訳アプリ/サービスによって得意不得意の差が大きい現状では、最初から1つに絞り込まず、複数をシチュエーションに応じて使いわけるのが得策といえるのではないでしょうか?