はい、Siriは日本語を外国語に翻訳できます。2020年3月現在、日本語から翻訳できる言語は英語と中国語に限られますが、「Hey Siri、"おはようございます"を英語(中国語)に訳して」などとiPhoneに話しかければ、たちどころに英訳(中国語訳)が画面に現れます。再生ボタンをタップすればネイティブスピーカーに近い発音で読み上げることもできますから、相手に画面を見せなくても意思疎通が図れます。
SiriはiOSから独立したAIアシスタント機能ですが、おおむねiOSがアップデートするタイミングにあわせて機能強化を実施します。翻訳機能は2018年公開のiOS 11で追加され、2019年公開のiOS 12で日本語から英語/中国語(またはその反対)への翻訳が可能になりました。
翻訳の精度はなかなかのもので、日常会話レベルであれば意味のとおる文章に変換されます。長めの文章は「すみませんが、もう少し、短めの文章でお願いします」と断られることがあるほか、Siriが聞き取る段階で自分が意図した日本語にならないこともありますが、アプリを起動する手間がないため、とっさの場面で役立ちます。海外出張のときや訪日外国人と会話するときには、大いに役立つはずです。
ただし、Siriによって英訳/中国語訳された文章は、事実上"その場限りの使い捨て"になります。画面に表示された文章はコピーできないため、メールやSNSアプリにペーストするなどの使い方には対応しません。目の前にいない相手とのコミュニケーションに利用する場合は、専用の翻訳アプリを選ぶほうが現実的です。
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Siriに頼むと、日本語を英語/中国語に翻訳してくれます
