ソニーネットワークコミュニケ―ションズは12月14日、スマートホームサービス「MANOMA(マノマ)」の新プラン「MANOMA ライトプラン」を提供開始しました。新プランでは、同社のマルチファンクションライト「MFL-2100S」を使い、離れた場所に暮らす家族や留守中の家族を見守ることができるほか、非常時には「セコム駆けつけサービス」の利用も可能。また、リモコンを使った手軽な双方向コミュニケーションにも対応します。

  • ソニーネットワークコミュニケーションズのネットワークLEDシーリングライト「マルチファンクションライト2(MFL-2100S)」を利用した見守りサービス「MANOMA ライトプラン」(利用イメージ)

価格(すべて税込)は、初期事務手数料が3,850円、月額基本料金3,938円。現在はキャンペーンによって、初期事務手数料は無料、月額料金は2年間2,728円、3年目以降は3,938円。また、MFL-2100Sの機器料金(割賦36回払い)は初回1,472円、2~36回目以降は1,310円となります。

マルチファンクションライトの機能を活用して見守りサービスに

ソニーのマルチファンクションライト「MFL-2100S」は、シーリングライト本体に温湿度をはじめとした各種センサー、マイク、赤外線送信機、Bluetoothスピーカーなどを搭載したスマート照明です。照明のコントロールといった基本的な操作は付属リモコンで行えますが、スマートフォンと連携して専用アプリを使うことで、より多くの機能が利用できるようになります。スマートフォンを使えば、外出先から照明をコントロールしたり、照明を設置している部屋の温度や湿度をチェックしたり、外出先からスマートフォンを使って照明を設置している部屋のエアコンやテレビを操作するといったことも可能です。

基本的にMFL-2100Sは単独で利用するものでしたが、今回のMANOMA ライトプランではサブスクリプションサービス化することによって、離れた場所に住む家族や留守番中の家族との日常的なコミュニケーション機能、そして見守り機能が強化されました。ちなみに、ライトプランの「ライト」は、「軽い」ではなく「明かり」の意味です。

  • 天井に設置されているのが「MANOMA ライトプラン」で利用するMFL-2100S。本体サイズは直径520×高さ111mm、重さは3.1kg以下。照明の適用畳数は8~10畳、明るさは4,300ルーメン、色温度は2,800K~6,500K。外部メモリースロットとしてmicroSDカード、microSDHCカード(最大32GBまで)に対応します

スマートフォンが使えない家族とも手軽にコミュニケーション

高齢の家族が離れた場所に住んでいる場合、定期的に連絡を入れたいという人は多いでしょう。そんな場合に便利なのがMANOMA ライトプランのメッセージ送信機能です。MFL-2100Sのリモコンボタンを押すと、登録したスマートフォンに最長60秒のボイスメッセージ送れる機能。同じように、スマートフォン側からもMFL-2100Sにメッセージを送ることができます。

お互い電話番号などを覚える必要なく、ボタンひとつでコミュニケーションが取れるのは手軽。ただ少々残念なのは、スマートフォンからのボイスメッセージを、MFL-2100S側では一度しか再生できないこと。聴力が衰えた高齢者にとってはMFL-2100Sで再生する音声が聞き取りにくいこともあるので、直近のボイスは何度でも再生できるようになってほしいところです。

  • マイクマークのボタンを押すだけでボイスメッセージを簡単に送信

【動画】スマートフォンからボイスメッセージが送られると、照明が「メッセージがあります」と発話。リモコンの再生ボタンを押すと、スマートフォンからのメッセージが再生されます
(音声が流れます。ご注意ください)

  • MFL-2100S側から送られたボイスは、登録したスマートフォンに送られます。スマートフォン側では、MFL-2100Sから送られたメッセージを何度でも繰り返し再生できます

  • スマートフォンをまだ持っていない子どもに「冷蔵庫にオヤツがあるよ」といったメッセージを残すことも。子どもの留守番時間が長い家庭にも便利なサービスではないでしょうか

現在はまだ実装されていませんが、電話のようにリアルタイムで双方向のやりとりができる機能も近日中に搭載される予定だそう。リアルタイムで会話をしたい場合も、リモコンの指のマークボタンを押すだけと非常に手軽です。

いざというときも安心の各種見守りサービス

見守り機能も充実しています。MFL-2100Sはもともと、家を留守にするときに人感センサーで不審者の有無をチェックする警戒モードを搭載しています。警戒モード中は、自宅へ不審者が侵入すると光と音で警告。さらに、警戒モード中は内蔵マイクで部屋の音を常に録音しており(古いものから順次消去される方式)、警告音が発せられる30秒前からの室内音声を、一度だけ専用アプリから確認できます。

MANOMA ライトプランでは、警戒モード中に自宅の異常を検知すると、登録したスマートフォンに通知。警告音が発せられる30秒前から室内音声を何度でも再生することが可能です。もし、不審者がいるような音が録音されていた場合は、専用アプリのボタンひとつでセコムに駆けつけを要請する機能もあります。セコムの駆けつけサービスは1回あたり30分5.000円かかりますが、セコムと月額契約しなくても、スポット的な課金でサービスを受けられるのは大きなメリットです。

【動画】警戒モード中に人を感知すると、音と光の点滅で警告。30秒前からの室内音声を録音します
(音声が流れます。ご注意ください)

  • 警戒モード中に人感センサーが働くと、登録したスマートフォンに通知。ここからセコムに駆けつけを要請できます

  • 従来のMFL-2100Sではこの音声データを一度しか再生できませんが、MANOMA ライトプランなら何度でも再生。音声データを警察に提出することもできます

このほか、MANOMA ライトプランは、24時間照明の操作がない場合にアプリに通知する機能も備えています。ボイスメッセージや電話で相手と連絡がつかない場合、セコムに家族が自宅で倒れていないかチェックしてもらうことも可能です(有料)。ただし、スケジュール機能で「毎朝7時に照明を点灯」といった設定をしている場合は、24時間無操作によるアラートは発動しません。

個人的に一番便利そうに感じたのが、照明がある部屋の温度と湿度を警告してくれる機能。高齢者になると暑さや寒さに鈍感になり、気が付かないうちに熱中症にかかってしまうことがあります。MANOMA ライトプランなら、部屋が一定以上の暑さになった場合にスマートフォンに通知させたり、スマートフォンからエアコンを動作させたりできるので、高齢の親の暑さ・寒さ対策に役立ちそうです。

  • アプリの画面で温度や湿度、部屋の明るさをチェック。また、イラストによって部屋に人がいるか、テレビやエアコンをつけているかなども確認できます

  • 温度が一定以上に低くなったり、高くなったりした場合にスマートフォンに通知

近年は、親が長く住んでいる家を離れたくない、子どもの家に親と同居できるスペースがないなど、さまざまな理由で高齢親との同居ができない人が増えています。そんな場合に、こういった見守りサービスは心強いのではないでしょうか。これまでも高齢親が電気ポットや冷蔵庫を開け閉めすると通知する「見守り家電」はありましたが、MANOMA ライトプランは「いざというときセコムを呼べる」という安心感がポイントです。