iPhoneのカメラアプリは、スチルカメラとしてもビデオカメラとしても使いやすいことが売りのひとつ。UI/ユーザインターフェイスへのこだわりが強いAppleだけに、細部まで入念に設計されていますが、少々悩ましい問題があります。

それは、iPhone 11で採用された「QuickTake」。写真モードのときシャッターボタンに1秒ほど触れればビデオ撮影スタート、指を離せば撮影終了という簡潔さ。赤いRECボタンに変化したシャッターボタンを右方向(iPhoneを水平持ちしているときは上方向)へドラッグすれば、指を離してもビデオ撮影を続けることができます。写真モードのままビデオの撮影を可能にした、便利な機能です。

しかし、これまでのiPhoneに慣れているとQuickTakeに違和感を覚えるかもしれません。従来のiPhoneでは、シャッターボタン長押しがバーストモード(連写)開始に割り当てられていたため、連写するつもりがビデオ撮影になってしまうからです。シャッターボタンを左方向へドラッグすればバーストモードになりますが、従来のままでいいのに、と思うユーザがいても不思議ではありません。

そのような声なき声に耳を傾けたのか、iOS 14にはボリュームボタン(上)をバーストモードに割り当てる機能が追加されました。使いかたはかんたん、『設定』→「カメラ」の順に画面を開き、「音量を上げるボタンをバーストに使用」スイッチをオンにするだけ。QuickTakeの機能自体に変化はないため、シャッターボタン長押しでバーストモードという以前の操作方法は使えませんが、シャッターボタンのドラッグで手こずることはなくなるはずですよ。

  • iPhone 11でバーストモードが使いにくくなった、と感じていた人向けのスイッチが追加されました