Zen 3世代となる新型Ryzenがついに発売!

AMDから、新型のデスクトップ向けCPU「Ryzen 5000」シリーズが登場、販売が開始された。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策として、今回も大々的なイベントは何も無かったものの、発売日の11月6日には大勢のユーザーが秋葉原に集合、長い行列ができるほどの賑わいとなっており、AMDの勢いを見せつけた。

  • AMDの「Ryzen 5000」がついに発売。朝から行列ができたという人気ぶり

    AMDの「Ryzen 5000」がついに発売。朝から行列ができたという人気ぶり

  • 解禁時間の19時、TSUKUMO eX.では新しい看板の除幕式も行われた

従来の3000シリーズがZen 2世代であったのに対し、今回の5000シリーズはZen 3世代に更新。最上位モデルの16コア/32スレッドというのは従来と同じだが、クロック当たりの処理能力(IPC)を強化したことなどにより、ゲーム性能が最大26%向上しているという。性能については、大原氏のベンチマーク記事(Ryzen 5000シリーズを試す - 性能編「Ryzen 9 5900X」と「Ryzen 7 5800X」)が詳しいので参照して欲しい。

今回、発売が開始されたのは以下の4モデル。最上位の「Ryzen 9 5950X」はついに10万円を超えたものの、入荷数が少なめだったこともあり、各ショップで完売となっていた。次回の入荷は未定で、しばらくは品不足が続くかもしれない。

モデル C/T クロック TDP 価格
Ryzen 9 5950X 16/32 3.4/4.9GHz 105W 106,500円前後
Ryzen 9 5900X 12/24 3.7/4.8GHz 105W 71,500円前後
Ryzen 7 5800X 8/16 3.8/4.7GHz 105W 59,000円前後
Ryzen 5 5600X 6/12 3.7/4.6GHz 65W 39,500円前後
  • 今回発売された4モデル。最上位モデルも特にパッケージに違いは無い

  • 各ショップとも事前会計方式で、19時より商品の引き渡しが開始された

なおCPUクーラーは、TDPが65Wの「Ryzen 5 5600X」のみ付属するため、上位3モデルでは別途用意する必要がある。アスクは、ThermaltakeとCorsairの水冷CPUクーラーが最大2,000円引きになるキャンペーン(Thermaltake版Corsair版)を実施しているので、この機会に導入を検討するのも良いだろう。期間は11月29日まで。

  • Thermaltakeはこの2モデルが対象。Ryzen 9だと36cmクラスが必要になる

GainwardからGeForce RTX 3090/3080

Gainward製のグラフィックスカードが、久しぶりに日本市場に登場。発売されたのは、GeForce RTX 3090/3080搭載モデルで、どちらもスタンダードな"Phoenix"ブランドの製品となる(上位ブランドは"Phantom")。2.7スロット厚のクーラーを搭載。オリオスペックでの価格は、それぞれ209,800円と98,800円だ。

  • Gainwardの「GeForce RTX 3090 Phoenix "GS"」「同 3080 Phoenix "GS"」

  • カバー部分にアドレッサブルRGB LEDを搭載。補助電源は8ピン×2個が必要だ

GeForce RTX 3090/3080カードを水冷化

EK Water Blocksから、GeForce RTX 3090/3080向けの水冷ブロックが登場。ASUS TUFシリーズ用の「EK-Quantum Vector TUF RTX 3080/3090 D-RGB - Nickel + Plexi」と、Zotac Trinityシリーズ用の「同 Trinity RTX 3080/3090 D-RGB - Nickel + Plexi」の2種類があり、オリオスペックでの価格はどちらも24,673円。

  • EK Water Blocksの「EK-Quantum Vector」。最新GPUに対応した製品が登場

  • これはASUS TUF用のモデル。基板の全面をカバーする仕様になっている