iOS 14では、ウィジェットの扱いが大きく変更されています。従来は「今日」の画面(Today画面、先頭のホーム画面を右方向へスワイプすると現れる)限定でしたが、ホーム画面にも置けるようになりました。ウィジェットによってはサイズを大・中・小の3種類から選択可能になり、表示の自由度が向上しています。
スマートスタックは、複数のウィジェットを1つにまとめた存在です。ホーム画面にも置けるようになり設置範囲が広がったとはいえ、画面上の一等地といえる目立つ場所に置けるウィジェットは数が限られるため、複数登録した中から表示するものを上下スワイプで選べる、空間の有効活用が可能な特殊ウィジェットとしてスマートスタックが設けられました。
「今日」の画面に作成済のスマートスタックは、初期設定では「天気」や「カレンダー」など、iOSに標準装備されたアプリのウィジェットを用意しています。登録できるウィジェットは最大10個、任意のものを追加/削除したり表示順序を変えたりなどカスタマイズも可能です。
スマートスタックには、「スマートローテーション」というウィジェットの自動表示機能も用意されています。スマートスタックの設定画面で「スマートローテーション」スイッチをONにしておくと、アプリを使用した時間・場所や利用頻度など利用状況を分析し、関連性の高いウィジェットが表示されるようになります。朝は天気アプリのウィジェットを表示し、電話の着信があった直後はSiriの提案を表示する、といった具合です。
なお、ウィジェットを重ねればスマートスタック化できますが、まとめることが可能なウィジェットはサイズが同じものに限られます。