Amazonは、スティック型のストリーミングデバイス「Fire TV Stick」の新機種を発表した。価格は税込4,980円で、既に予約受付を開始しており、9月30日に出荷開始する予定。また、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ソフマップ、ドン・キホーテ系列店舗、ビックカメラ、ヤマダ電機でも取り扱い、9月30日以降に販売開始される予定だ。

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    Fire TV Stick

テレビなどのHDMI端子に直接挿して、Amazon Prime VideoやNetflix、YouTube、DAZN、ABEMAなどの映像配信サービスが楽しめるスティック型デバイス。新モデルは1.7GHzのクアッドコアプロセッサーを搭載し、従来のFire TV Stick(第2世代)と比べて50%パワフルになった一方、消費電力を半分に抑えたという。

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    Fire TV Stickの新モデル(左)。Alexa対応音声認識リモコン(右)を同梱する

1080p/720p、最大60fpsまでのサポートとなり、4K映像の再生には対応しないが、新たにHDR映像(HDR10/HDR10+/HLG)の再生に対応。対応コンテンツを鮮明な映像で視聴できるとする。

音声面では新たにDolby Atmosをサポートし、対応コンテンツを臨場感あるオーディオで楽しめるという。Dolby Digital、Dolby Digital+のサラウンドにも対応する。そのほか、Amazon Music、Spotifyといった音楽ストリーミングサービスなども利用できる。

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    利用イメージ(TVは付属しない)

IEEE 802.11802.11a/b/g/n/ac準拠で5GHz帯をサポートした無線LAN機能を装備。デュアルバンド/デュアルアンテナWi-Fi(MIMO)に対応し、安定したストリーミングを実現する。Bluetooth 5.0 + LE対応で、手持ちのBluetoothスピーカー/ヘッドホンをペアリング可能。そのほか、8GBストレージを搭載している。

Alexa対応音声認識リモコンを同梱しており、音声認識ボタンを押しながらAlexaに話しかけるだけで、簡単にコンテンツを探して再生できる。電源、音量、ミュートボタンを備え、対応するテレビなども操作可能だ。

本体サイズは86×30×13mm(縦×横×厚さ)、重量は32g。給電用のMicro USBケーブルや、HDMI延長ケーブルなどが付属する。

リモコンのサイズは142×37×16mm(同)で、重さは43.4g。単4形電池2本で動作する(製品に同梱済み)。

なお、9月24日(現地時間)に実施されたAmazonデバイス新製品発表会の中で、フルHD/HDR対応、Alexa対応リモコン付きの「Fire TV Stick Lite」(29.99ドル)も発表されたが、こちらは執筆時点で国内展開はされていない。

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    Amazonデバイス新製品発表会では「Fire TV Stick Lite」(29.99ドル)も披露された(執筆時点で国内展開はされていない)

新UIで機能強化、ユーザー・プロフィール切り替えも

Fire TVのユーザーインタフェースが年内にアップデートされ、新しくなる予定で、まずは新しいFire TV Stick上で展開する。

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    Fire TVの新UIのイメージ

メインメニューを画面の中央部に配置し、お気に入りのアプリやチャンネルなど、よく使うサービスに素早くアクセスできるようになる。その場から直接ストリーミングサービスを起動したり、対応するアプリにカーソルをあわせるだけで提供されているコンテンツを素早く確認、再生できる。

また、新メニューの「探す」から人気の映画、テレビ番組などを簡単に見つけられるように刷新。ジャンル別の閲覧や、カテゴリー単位の検索も可能になる。新しい料理レシピの紹介や株価の閲覧など、人気のAlexaの機能のレコメンドも行う。

新UIにはユーザー・プロフィール機能も追加。最大6人分のおすすめコンテンツや、視聴履歴、ウォッチリストなどの管理をアカウント毎にパーソナライズできるようになる。ユーザープロフィールを切り替えるには、メインメニューの左端からプロフィールを選ぶか、あらかじめ設定しておき「アレクサ、私のプロフィールに切り替えて」と話しかけるだけで、Alexaが自動的に声を認識して変更できる。

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    新UIで利用できるユーザー・プロフィール機能の利用イメージ