ASUSは9月23日、5G通信が可能なゲーミングスマートフォン「ROG Phone 3」を国内発表した。発売日は9月26日。

メモリ容量の違いで2モデルをラインナップし、12GBモデル「ZS661KS-BK512R12」(製品型番)が税別119,800円、16GBモデル「ZS661KS-BK512R16」が税別129,800円。専用アクセサリも同時発売する。

  • ROG Phone 3

2018年に登場した初代ROG Phoneから数えて3代目となる、同社ゲーミングスマートフォンのフラッグシップモデル。台湾ASUSが2020年7月にグローバル向けに発表し、今回日本への投入が発表された。新たに5G通信(Sub 6のみ)に対応し、処理性能やカメラ機能、ゲーミング機能が進化している。

ディスプレイサイズと解像度は、6.59インチのAMOLED(2,340×1,080ドット)で前モデル「ROG Phone 2」と同じ。しかしリフレッシュレートが144Hzに、タッチサンプリングレートが270Hzに、タッチ応答速度が25msとなり、前モデルの120Hz・240Hz・49msからより高速化された。なお、144Hz対応アプリは、「Minecraft」や「Google Earth」といった汎用アプリを含め9月23日時点で200を超えるという。

プロセッサには5G通信に対応したSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載。従来のSnapdragon 855 Plusから引き上げられ、より高速な処理が可能となった。同社が確認したAntutuのスコアはROG Phone 2では503,998だったところ、657,870まで向上したという。

  • 本体前面

  • 背面

パフォーマンスの向上にともない、冷却性も強化された。内部のヒートシンクは前モデルから6倍大型化。また、アルミニウム製フレームや大型グラファイトフレームの採用で熱を逃しやすくしているほか、新しい外付け空冷ファン「AeroActive Cooler 3」も付属する。

AeroActive Cooler 3は本体側面のサイドマウントコネクタに取り付ける空冷ファンで、非装着時と比べ表面温度を最大4度下げられるという。なお、ファン自体にスタンドやUSB Type-Cポート、本体には非搭載の3.5mmオーディオイヤホンジャックを備え、AeroActive Cooler 3を装着したままでも本体を充電したり、イヤホンを接続したりできることも特徴だ。

  • 専用ケース「Aero Case」が付属する

  • 冷却用アクセサリ「AeroActive Cooler 3」は同梱。背面から吸気し、側面に排出する

ゲーミング機能としては、ゲームプレイ時のハードウェア処理を最適化する「X Mode」、ROG Phone上のゲームアプリ情報を管理する「Armoury Crate」、横持ち時に人差し指で押すタッチボタンとして操作できる「AirTrigger 3」などを搭載。

基本的には前モデルから引き継いだ形だが、AirTrigger 3は従来のボタンやスライド操作に加え、新たにスワイプや長押し、左右それぞれに2ボタンを割り当てる機能などに対応し、計6パターンの操作が可能となった。また、加速度センサーを組み合わせて本体の動きをトリガーにする機能も加わった。

AirTrigger 3で割り当てられる操作

  • タップ
  • スライド(縦・横)
  • フィンガーレスト
  • スワイプ
  • デュアルパーテーション
  • 連続タップ
  • Armoury Crateの画面。ゲームライブラリでROG Phone上のゲームアプリを管理し、コンソールでゲームプレイ時の環境などを整えられる

カメラは背面が3眼(前モデルは2眼)に進化しており、メイン6,400万画素(ソニー IMX686センサー採用)、サブ1,300万画素広角、サブ500万画素マクロという構成になっている。フロントカメラは2,400万画素で従来同等だ。

基本的なデザインはROG Phoneシリーズを踏襲し、背面の光るROGロゴも健在。専用ケース「Aero Case」や、AeroActive Cooler 3は同梱される。生体認証としては画面内指紋認証センサーを内蔵する。なお、同型ディスプレイを接続し2画面で使える「TwinView Dock 3」や、専用コントローラ「ROG Kunai 3 Gamepad」など、専用アクセサリも同時発売する予定だ。

  • 背面カメラ。左から順に、メイン6,400万画素、サブ1,300万画素広角、サブ500万画素マクロ。その左にフラッシュ、マイクが続く

  • 専用アクセサリー一覧

ROG Phone 3の主な仕様

  • プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 865 Plus (オクタコア)
  • メインメモリ:12GBまたは16GB
  • ストレージ:512GB(UFS 3.1)
  • ディスプレイ:6.59型ワイド AMOLEDディスプレイ 2,340×1,080ドット(フルHD+)
  • アウトカメラ:メイン6,400万画素、サブ1,300万画素広角、サブ500万画素マクロ
  • インカメラ:2,400万画素
  • 無線LAN:Wi-Fi 6(IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax)
  • Bluetooth:5.1
  • 5G:n1 / n2 / n3 / n5 / n28 / n41 / n66 / n71 / n77 / 78 / n79
  • FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B13 / B17 / B18 / B19 / B20 / B25 / B26 / B28 / B29 / B30 / B32 / B66 / B71
  • TD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 / B48
  • バッテリー容量:6,000mAh
  • バッテリー駆動時間・Wi-Fi通信時:約15時間、モバイル通信時:約14時間(LTE時) / 8.5時間(5G時)
  • プラットフォーム:Android 10.0(ROG UI)
  • サイズ:W78×D9.85×171mm
  • 重量:約240g
  • カラーバリエーション:ブラックグレア
  • 本体前面と背面。6.59インチの大画面は片手で持つにはやや大きめで、重さも感じる(本体は240g)。デザインはROG Phoneシリーズを踏襲。画面はGorilla Glass 6でカバーされている

  • 本体上面と下面。スピーカーはデュアル前面ステレオスピーカーを搭載し、ハイレゾにも対応

  • 本体側面。本体左には(前モデルと同じく)USB Type-Cポートを2つくっつけたような形のサイドマウントコネクタを搭載。ここからも本体充電ができるほか、対応アクセサリを装着できる。サイドマウントコネクタを保護するカバーも付属

  • Aero CaseやAeroActive Cooler 3を装着したところ。Aero Caseは本体のインタフェースを完全に避けており、Aero Caseを装着したままで各ポートに接続できる。AeroActive Cooler 3もケースの上から装着可能だ。AeroActive Cooler 3は数cmほど上に伸ばすことができ、一度開いてポートを接続した後、縮めてフィットさせる

  • SIMスロットはnanoSIMスロット×2。本体左側面に搭載している