伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のグループ会社で、システム運用の支援やITアウトソーシングサービスを提供するCTCシステムマネジメント(CTCS)は8月26日、エルテスが提供する社内情報の外部流出を防ぎ、内部統制を強化するクラウド型行動解析ソリューション「Internal Risk Intelligence」の販売を開始する。価格は月額40万円(税抜)~、ガバナンスやコンプライアンスの強化を検討している企業を中心に販売し、2年間で3億円の受注を目指す。

Internal Risk Intelligenceは、PC操作の時間帯や頻度などに関する履歴データをAIが解析し、適切な行動を判断するクラウドサービス。例えば、事務処理が中心のPCで定時後に外部サイトへの接続が増えた場合などは「不適切な操作」と検知することで、マルウェアや乗っ取りなどの発見につなげることができるという。

また、勤務状況などの他データと組み合わせて総合的に分析することで、超過残業の抑制を含め、適切な勤労管理も実現することを可能としている。同サービスは、誤検知の防止や過検知の精査のため、AIによる機械的な判断に加えて専任アナリストによるデータ分析も行っている。

さらに、SkyのIT資産管理製品であるSKYSEA Client Viewと連携することで、アプリケーションやファイルサーバへのアクセス、WEBサイト閲覧、メール送信などPCの詳細な操作データが分析できるようになり、情報漏洩を抑制して内部統制の強化を図ることができる。

CTCSはInternal Risk Intelligenceの取り扱いとともに、導入支援や保守、運用支援のサービスを提供することに加え、SKYSEA Client Viewとの連携や設定などのサポートも提供するという。