Dynabookは8月19日、高性能なノートPCと外付けGPUボックスを組み合わせた「8K映像編集PCシステム」を発表した。外部のスタジオや顧客先、屋外ではノートPCで作業し、自宅やオフィスに戻ったら外付けGPUボックスにつないで快適に作業といった利用スタイルを提案する。色や画作りの調整をして出荷される点も特徴だ。アプリケーションはAdobe Creative Cloudを想定し、オプションとして販売する。

  • Dynabookの「8K映像編集PCシステム」

8月19日から受注を開始しており、基本的にはリセラーを経由した見積もり・発注のスタイルとなるが、直販サイトのdynabook.comでも取り扱う見込み。発表時点では店頭販売の予定はない。価格はオープン、参考価格は40万円台の後半。

8K映像編集PCシステムを構成するノートPCは、15.6型4K(3,840×2,160ドット)IGZO液晶ディスプレイの「dynabook Z95」だ。Adobe RGB比100%の広色域を持つ。本体はMicrosoft Office Home & Business 2019の有無が選べる。あくまでシステムとしての販売となり、発表時点でdynabook Z95単独の販売予定はないとのこと。

  • dynabook Z95

    キーボード

  • dynabook Z95

    天面

  • dynabook Z95

    左側面

  • dynabook Z95

    右側面

このdynabook Z95に、Thunderbolt 3接続の外付けGPUボックス「Node Titan」(AKiTiO製)を組み合わせている。Node Titanに収まるグラフィックスカードは、NVIDIA Quadro RTX 4000だ。8K出力は「HDMI 2.0×4系統」で行い、HDMIケーブル、DisplayPort to HDMI変換アダプタ、USB Type-C to HDMI変換アダプタが別途必要。なお、グラフィックスカードの交換も不可能ではないが、サポート外となる。

  • 外付けGPUボックス「Node Titan」には、NVIDIA Quadro RTX 4000を装着して出荷

dynabook Z95の主な仕様は、CPUが6コア12スレッドのIntel Core i7-10710U(1.10GHz~4.70GHz)、メモリが32GB(16GB×2)、ストレージが1TB PCIe SSD、OSがWindows 10 Pro 64bit版。

インタフェース類は、Wi-Fi6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.0、Thunderbolt 3(USB 3.1 Gen2 Type-C)×2、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI出力×1、microSD/SDHC/SDXCカードスロット(最大512GB)、マイク入力・ヘッドホン出力コンボ端子、指紋センサー、顔認証センサー(Windows Hello対応)など。

本体サイズは約W359.0×D250.0×H17.6mm、重さは約1.425kg。バッテリー駆動時間は約11時間となっている。