大注目を集めた「折りたたみスマホ」の第2世代

最後に登場したのが、折りたたみ型スマートフォンの最新モデル「Galaxy Z Fold2」です。横折りのスマートフォンで、開くと大画面のタブレットに変形するという製品の2世代目となり、完成度が大幅に向上しているよう見えます。

  • Galaxy Z Fold2

  • 閉じた状態でも6.2インチの大画面に

  • 開けば7.6インチのタブレットに

  • 髪の毛より細いという極薄ガラス(UTG)を配置したディスプレイ

デザインやカラーは新しいNote20シリーズと共通していて、Mystic Bronzeモデルも用意されています。開いたときの厚さは6mmと薄型化。閉じた状態のディスプレイも、従来の4.6インチから6.2インチへとかなり大型化しています。初代モデルは、閉じた状態だとスマートフォンとしてはちょっと使いづらかったのですが、画面サイズが大型化して実用的になりました。

開いた場合も、Infinity-O Displayの採用でボディ全体がディスプレイ化したことで、7.3インチから7.6インチに拡大しました。120Hzのリフレッシュレートにも対応しているそうです。

  • Z Flipのように開閉の途中で固定できるようになりました

  • そのため、テーブルに置いて動画を楽しむ、といった使い方も可能に

人間の髪の毛よりも薄いという極薄ガラスを採用したディスプレイは、ガラスを採用しながら折り曲げに対応。Galaxy Z Flipが持っていた、自由度の高い位置で開閉を止められる構造もサポートしました。なお、ファッションブランドThom Browneのデザインを採用したGalaxy Z Fold2 Thom Browne Editionも発売予定。Z Fold2の詳細は9月1日に改めて発表されるそうです。

  • Z Flipに続いて、Thom Browne Editionが今回も用意されます

最後に再び登場したTM Roh氏は、消費者のニーズを重視し、そのニーズに応えられるよう幅広いバリエーションを用意して選択できるようにしていることを強調。Galaxy Ecosystemによってすべての製品がシームレスに連携し、消費者の生活をより良くできるとアピールします。

個人的に気になっていた、Galaxy Z Fold2にSペンが対応していない点について、Casalegno氏がRoh氏に質問をしていました。Roh氏は、Z Fold2が独特の製品で独自の品質が必要である点や、Z Fold2ならではの折りたたみによるメリットを紹介して、Noteシリーズとは異なる位置づけにあると話しました。ただ、消費者のニーズに耳を傾け続ける、とRoh氏。「将来のFoldにご期待ください」と話していました。

  • 将来のFoldへの期待をアピールしたRoh氏(右)

盛りだくさんの製品群を「次のノーマル」に向けた製品だとアピールしたSamsung。今回は実機に触れていないため、そのアピールがどこまで実現されているのか確認できず、物足りなさが残ったのは否めません。実際に製品に触れられるのはいつになるのか、国内での展開に期待したいところです。