eスポーツ、未来の楽しみかた

新型コロナウイルスの影響で、あらゆる側面が変化するeスポーツ。1年後、そして10年後には、どのように私たちを楽しませてくれるのだろう。

「少なくとも2020年の間は、会場でのイベントは自粛ムードが続くでしょう。オフラインは無観客で開催し、オンラインで配信する、ハイブリット大会がスタンダードになっていきます。eスポーツは野球やサッカーのように巨大スタジアムでは開催できません。観客の人数を制限するのではなく、オンライン化することで楽しむ人を増やすこと自体が私たちの役目であると感じています。日々課題と格闘しながら、オンラインならではの新たなサービスを生み出していくことで、皆さまにはこれまで体験したことのないワクワクを提供することができるしょう」(古澤氏)

「e-sports SQUARE AKIHABARAは、これまで情報発信基地としてeスポーツの普及に努めてきたのですが、そこだけはブレずにやっていきたいですね。新型コロナウイルスによりeスポーツの報道が増えましたが、現在子どもにあたる、次世代にも普及が始まった良い機会だと捉えています。かつて通信ケーブルを使用してポケモンの対戦をしていた世代が、現在オンラインで対戦をしているように、現在の子どもたちが大人になる10年後には、eスポーツがゲームのスタンダードになり、現段階では誰も想像もできないような形式が生まれているはずです」(疋田氏)

eスポーツ業界の未来が明るく感じるのは、単に次世代型の文化だからではなく、2人のような情熱を持つプロフェッショナルが逆境をチャンスと捉えているからなのかもしれない。コロナ禍でも着々と進化するeスポーツに、今後も目が離せない。