ソニーは、迫力ある低音が楽しめるEXTRA BASSシリーズのポータブルBluetoothスピーカー「SRS-XB23」を7月3日に発売する。縦置きでも音が広がるモノラルモードを備えているのが特徴で、価格はオープンプライス、店頭価格(税別)は12,000円前後。カラーはブラック、ベージュ、ブルー、レッド、グリーンの5色。

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    EXTRA BASSシリーズのポータブルBluetoothスピーカー「SRS-XB23」(レッド)

従来の「SRS-XB22」の後継機種で、スピーカーユニットの振動板(発泡マイカ製)の形状を丸形から非対称形に変更した「X-Balanced Speaker Unit」(42×51mm×2基)を新搭載。重低音を響かせるExtra Bassモードも備えている。

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    SRS-XB23(グリーン)の利用イメージ

振動板の形を変更した理由として、振動板を大きくして音質を上げつつ、コンパクトな本体サイズの維持を目指したと説明。スピーカーは振動板が空気を動かすことで音を出しているため、振動板の面積が拡大すると音圧があがり、音圧が同じなら振幅を減らして歪み低減につながる。76×218mm(直径×高さ)という限られたサイズの中で面積を拡大するため、非対称形の振動板を採用。フルレンジ単独でバランスよく高音質を響かせられるようにした。

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    SRS-XB23(ブラック)の内部構造。非対称形の振動板を採用した「X-Balanced Speaker Unit」を搭載している

丸形ではないスピーカーユニットは音の歪みが生じやすいが、ソニーが長年培った特許取得のオーディオ技術を採用して高音質化を図っている。最適化された重量バランスのオフセンターユニット設計により、ボーカルのクラリティを向上させたほか、スピーカーユニットの先端を狭くすることで外側に音が広がり、音場再生の広がりがよくなっているという。

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    SRS-XB23(ブルー)の側面

X-Balanced Speaker Unitの採用に合わせて、パッシブラジエータのレイアウトを両サイドに変更。サイド配置にしたことで面積が従来比32%アップしており、クリアな低音を実現するという。デジタルアンプS-Masterと、ストリーミング音楽サービスなどの圧縮音源も広がりのある音で再生できるという独自の音質補正機能「DSEE」を備える。

XB23は縦置き/横置きのどちらでも使え、「縦置きでも十分に音が広がる」という独自アルゴリズムのモノラルモードを搭載する。横置きでのステレオモード利用も可能で、スマホアプリ「Music Center」から切り替えられる。出荷時の設定はモノラル。ステレオ設定時はソニーロゴに近い方が左チャンネルになる。

本体はIP67の防塵防水で、海などでも使える防錆仕様。外装にファブリック素材を採用している。デザインが従来のXB22から大きく変わっており、ライブサウンドモードや、本体が光るライティング機能は省いている。

Bluetoothの対応コーデックはLDAC/AAC/SBC。複数台のBluetoothスピーカーを連携させて使う「ワイヤレスパーティチェーン」を進化させた「パーティーコネクト」に対応する(ワイヤレスパーティチェーンとの互換性はない)。

連続再生時間は、Staminaモードで約12時間、EXTRABASSモードで10時間。充電端子はUSB Type-Cになった。充電時間は約4時間。本体の重さは約580g。フックや浴室のタオル掛けなどにスピーカーをひっかけて使うためのストラップが付属する。

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    SRS-XB23(ベージュ)の端子・操作部