iPhoneで音声通話する手段は、いろいろあります。代表格は、携帯電話会社が提供する音声通話サービス(キャリア通話)。携帯電話番号を目印に発信する、昔からある通話方法です。LINEオーディオやFacebookメッセンジャーなどのSNSサービスの通話機能も、利用者が急増しています。
そしてもうひとつ、「FaceTime」があります。こちらはiPhoneなどApple製品限定のサービスですが、高音質なため声が聞き取りやすく、データ通信網を利用するので通話料金がかかりません。FaceTimeアプリを使い、相手のメールアドレスや電話番号を目印に発信できます。
FaceTimeは、キャリア通話の途中に切り替えることも可能です。通話の双方がiPhoneユーザの場合は、電話アプリのキーパッド(通話中の画面)にあるFaceTimeボタンが白く表示され、これをタップすると相手の名前の下に表示された経過時間が「FaceTime...」に切り替わり、フロントカメラに映る画像、つまり自分の顔がiPhoneに映し出されます。
この時点では、通話相手がFaceTimeへの切り替えに同意していません。相手の画面には「応答」と「拒否」ボタンが表示され、前者をタップするとFaceTimeに切り替わり、後者をタップするとキャリア通話に戻ります。そしてFaceTimeに切り替わらないかぎり、互いの顔を見ることはできません。
つまり、FaceTimeボタンのタップはビデオ通話に切り替えることのお誘いで、受けるかどうかは通話相手の判断に委ねられます。相手に拒否されても、元のキャリア通話の画面に戻り通話は続行されます。
なお、キーパッドのFaceTimeボタンは、ビデオ通話(映像+音声)限定です。FaceTimeには音声通話のみのサービス「FaceTimeオーディオ」もありますが、キャリア通話中に切り替えることはできません。