VESA(Video Electronics Standards Association)は4月29日(米国時間)、USBの最新規格USB4に対応するDisplayPort Alternate Mode(Alt Mode)のバージョン2.0を発表した。同規格を組み込んだ製品は2021年に登場する見込み。

  • USB4インタフェースが、Display Port 2.0をフルサポートする。なお、USB4は2019年9月に仕様が発表されたUSBの最新規格。最大40Gbpsの高速データ転送のほか、USB 3.2やUSB 2.0、Thunderbolt 3などと後方互換性を持つ

DisplayPortは、VESAによる映像・オーディオのデジタルインターフェイス規格。DisplayPort Alt Mode バージョン2.0のベースとなるDisplayPort 2.0は2019年6月に発表されており、8K解像度(7680×4320ドット)やHDR、マルチディスプレイ構成、AR / VRののサポートなどが特徴となる。128b/132bのチャンネルコーディングで実効最大77.37Gbpsになり、これは8b/10bチャンネルコーディングで実効最大25.92GbpsのDisplayPort 1.4aの約3倍にあたる。

DisplayPort Alt Mode バージョン2.0では、DisplayPort 2.0の全ての機能が、USB4およびType-Cコネクタ通じてサポートされる。4レーンを使い最大80Gbpsの速度でDisplayPortデータを伝送したり、最大40Gbpsの速度でUSBデータを伝送したりと、USB4規格とシームレスな相互運用が可能で、DisplayPortの持つ高い動画伝送機能がUSBエコシステムで利用できるようになるとしている。