auは5G対応スマートフォンのラインナップとして、同社では初の取り扱いとなるOPPO製の端末「OPPO Find X2 Pro(OPG01)」を発表しました。発売は7月以降と少し先ですが、日本ではauのみの取り扱いとなる注目機種。5G対応以外にも、最大60倍ズームが可能なトリプルカメラなど、気になる機能が満載です。現在開発中の評価機を試すことができたので、その使い勝手をレポートします。

  • OPPO Find X2 Pro

    OPPOの最新最上位モデル「OPPO Find X2 Pro(OPG01)」。前モデルと異なりスライド式のカメラではなく、インカメラはパンチホール型

「Find X」シリーズは、OPPOのフラッグシップに位置づけられているモデル。SIMフリーで発売された前モデル(OPPO Find X)では、スライド式のカメラが話題を集めました。「Find X2 Pro」はProと名前がつけられているように、そんなフラッグシップモデルの、さらに上位に位置づけられるモデル。

スライド式カメラは非採用ですが、チップセットに5G対応のクアルコム Snapdragon 865を搭載するほか、RAM12GB、内蔵ストレージ512GB、4,260mAhのバッテリーなど、最上位機種に相応しいリッチなスペックです。

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    背面にはトリプルカメラ。本体カラーはブラックとオレンジの2色で、オレンジには合成レザー素材が採用されています

テスト用の端末では試せませんでしたが、OPPO独自の急速充電にも対応。オンラインで配信されたグローバル発表会では、発表会中に38分でフル充電される様子を紹介していました。なお、最近のハイエンドモデルではトレンド機能となりつつある、ワイヤレス充電には非対応です。また、内蔵ストレージはたっぷりですが、micro SDカードは使えません。IPX8・IP6X相当の防水防塵性能を備える一方で、おサイフケータイ機能を持たないのは残念なところです。

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    SIMカードスロットはUSB type-Cポートと並んで底面に。micro SDカードに非対応なのはちょっと残念

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    背面に合成レザー素材を採用している影響か、少々厚みのあるデザイン。カメラもそこそこ出っ張っています

6.7インチ、QHD+(3,168×1,440ドット)の有機ELディスプレイは、インカメラがディスプレイの中に配置されたパンチホールデザイン。高解像度なのはもちろん、10億色以上を表示できるというだけあり、写真や映像を表示すると色の鮮やかさが際立ちます。

リフレッシュレートはゲームなどでもストレスのない120Hzに対応。フチのギリギリまで画面が占める超狭額縁設計のため、大画面ながら、本体サイズは約高さ165.2×幅74.4×厚さ9.5mm、重さ約200g(オレンジの場合)と、なんとか片手で握り込めるサイズ感に収まっています。

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    撮影した写真を全画面表示したところ。コントラストが強めで色もはっきりとしていて鮮やかです

本体カラーはブラックとオレンジの2色で、色によって背面の素材が異なり、そのためサイズも少し違っています。今回お借りしたオレンジは、背面にヴィーガンレザーをあしらっており、セラミック素材のブラックと比較して、0.7mm厚い一方で17g軽くなっています。ヴィーガンレザーはざらり&しっとりした合皮ならではの触り心地で、滑り止め効果もアリ。200g超えの重量はそれなりにずっしりきますが、これならケースなしで持ち歩きたくなります。

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    上から、ペリスコープ型の望遠、超広角、メインの順に配置されたカメラ。望遠レンズには「HYBRID ZOOM」の文字も

最注目の機能はやはりカメラ

背面には、約1300万画素(F3.0)の望遠、約4,800万画素(F2.2)の超広角、約4,800万画素(F1.7)のメインという、3つのカメラを配置しています。メインカメラは光学式と電子式のダブル手ぶれ補正で、夜景なども手持ちで撮ることが可能。

ペリスコープ式の望遠カメラにも光学式手ぶれ補正が備わっていて、最大60倍という高倍率ズーム時も、どうにか被写体をとらえることができます。脇を締めて構えるなど姿勢を安定させる工夫は必要ですが、今回、手持ちでも60倍ズームで飛行機を撮れました。

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    超広角/マクロモード

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    1倍

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    2倍

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    5倍

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    10倍

  • OPPO Find X2 Pro

    60倍

  • ワイドからズームまでスムーズに切り替えられます

  • OPPO Find X2 Pro
  • OPPO Find X2 Pro
  • 60倍まで拡大して飛行機を撮影しました。手持ちでもここまで撮れます。肉眼ではわからなかったエアラインのマークも確認できました

ズームは、超広角/マクロモードから、1倍、2倍、5倍、10倍とタップして切り替えられます。さらに画面をスワイプすると目盛りが現れて、最大デジタル60倍まで拡大できます。60倍ズームの写真はさすがに荒くなりますが、光学とデジタルのハイブリッドとなる10倍ズームくらいまでなら、十分に実用レベル。これなら発表会や講演会などで、登壇者をアップで撮影することもできそうです。

  • OPPO Find X2 Pro

    ハイブリッド10倍ズームで撮影した桜。ズームでここまで撮れれば、取材でも使えそうです

カメラのモードは、夜、ビデオ、写真、ポートレート、その他です。夜景撮影用の夜モードでは、長時間露光によってかなり暗いシーンもザラつくことなく明るく撮れます。単に明るく仕上がるだけでなく、光量の強い部分が白飛びするのもしっかり抑えられるので、自然な仕上がり。また、ポートレートモードは人物だけでなくモノや料理にも有効で、背景をぼかしたいい感じの写真が実に簡単に撮れます。

  • OPPO Find X2 Pro
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  • 夜モードでは、かなり暗いシチュエーションでも撮影可能。ろうそくの明るさも抑えられて、全体に明るく撮れます

  • OPPO Find X2 Pro
  • OPPO Find X2 Pro
  • ポートレートモードでは人物だけでなく、花なども背景をぼかしてきれいに撮影できます

インカメラも約3,200万画素(F2.4)と、高精細な写真撮影が可能。ポートレートやセルフィーでは、OPPOのスマートフォンではおなじみのAIを用いたビューティー補正も。ナチュラルにもオーバーにも、好みのさじ加減で「盛る」ことができます。

Find X2 Proのカメラは、超広角から超望遠、夜景も背景ぼけも、盛ったセルフィーもと、オールマイティに撮れる印象。ほか、マニュアル設定で撮れるプロモード、スローモーション、タイムラプス、テキストスキャナーといった撮影機能も、ひと通り備わっています。

  • OPPO Find X2 Pro
  • OPPO Find X2 Pro
  • ビューティー補正を最大限に効かせると、盛りに盛ったセルフィーが撮れます。細かな微調整ができるので、自然な感じに盛ることも

カメラ以外でよかったのは、細かにカスタマイズできるUI。ナビゲーションボタンの表示や並びを変えられるのはもちろん、画面の端からスワイプしてよく使うツールやアプリを表示する「スマートサイドバー」、3本指で上にスワイプするだけの画面分割など、慣れたら手放せなくなりそうな機能が充実しています。中でも、画面分割は大画面を有効活用できるだけでなく、他機種と比べても操作が直感的で使いやすいと感じました。

  • OPPO Find X2 Pro

    よく使う機能にすばやくアクセスできる「スマートサイドバー」。カスタマイズが可能で、アプリの切り替えなどに便利です

  • OPPO Find X2 Pro

    大画面を活かせる2画面への切り替えも、画面の割合を変更するのも、元に戻すのも直感的な操作

このほか、顔認証に加えて、マスクをしていてもロック解除できる画面内指紋認証を搭載。ネットワークは5Gに加えて、Wi-Fi 6にも対応しています。通信速度については、まだ開発中の端末ということで今回はテストできませんでしたが、外出自粛が終わっているであろう発売日近くになったら、またぜひ試してみたいと思います。

  • OPPO Find X2 Pro

    画面内指紋認証。マスクをした状態でロック解除できる指紋認証は、今の時代の必須機能かも。認証も速く、ストレスを感じません

著者 : 太田百合子(おおたゆりこ)

テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。