iPhoneのディスプレイ上部には、小さなカメラ(フロントカメラ/FaceTimeカメラ)が内蔵されています。背面のカメラ(リアカメラ)ほど高画質ではありませんが、いわゆる「自撮り」などiPhoneを手にする人の顔を写す目的で利用され、ビデオ通話アプリ「FaceTime」では必要不可欠な存在です。

FaceTimeカメラは、ハードウェアとしてのカメラの使用許可を受けたアプリで使うことができます。FaceTime以外にも「カメラ」などのiOS標準装備アプリのほか、「LINE」や「Zoom」などサードパーティ製のビデオ通話機能を持つアプリがフロントカメラを利用します。

FaceTimeカメラで盗撮される可能性ですが、意図しないタイミングで映像/音声が他ユーザに見聞きされてしまうことを盗撮に含めると、ゼロではありません。実際、iOS 12のときには相手の応答前に様子を見聞きできてしまうFaceTimeアプリの不具合が存在しました(iOS 13では修正済)。使わない機能であれば無効化しておくにこしたことはありません。

『設定』アプリの「プライバシー」にある「カメラ」画面でアプリのカメラ使用を禁止すれば、対象とされたアプリでは静止画/動画撮影できなくなりますが、フロントカメラ/リアカメラのみ禁止することはできません。しかも、「FaceTime」や「カメラ」といったiOS標準装備アプリはその画面に表示されず、禁止/許可の対象外とされています。

どうしてもという場合は、FaceTimeアプリの使用を禁止することが1つの方法です。『設定』→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」の順に画面を開き、「FaceTime」スイッチをオフにしましょう。これで、ホーム画面からFaceTimeアイコンが消えます。

  • iPhoneのフロントカメラで盗撮されないか心配です!?

    どうしてもFaceTimeカメラが気になる場合には