説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「FaceTime」で自分の顔を映さないようにするには?』という質問に答えます。

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FaceTime(フェイスタイム)は、iOSとmacOSに標準装備のビデオ通話機能です。iPhone/iPadで液晶画面側にあるカメラ(FaceTimeカメラ)で自分の顔を撮影し、マイクで集音した自分の声とともに相手へ送信、同様に相手の顔と音声を受信することでビデオ通話を成立させます。iOSには専用アプリ『FaceTime』が用意されていますが、『電話』や『連絡先』といったアプリから呼び出すこともできるなど、システムに統合されています。

そんなFaceTimeですが、ビデオ通話機能を積極的に利用している人はそれほど多くありません。よほど親密な相手でもないかぎり、自分の顔を見られたくない、相手の顔も見たいとは思わないのはごく自然なことです。映像はいらないから音声通話だけのモードを用意してほしい、というユーザからの意見が多かったかどうかは不明ですが、現在では音声だけでやり取りする「FaceTimeオーディオ」という機能が用意されており、こちらのほうを利用するユーザが多いようです。

つまり、FaceTimeで自分の顔を映さないようにするには、ビデオ通話としてのFaceTimeではなく、FaceTimeオーディオを利用することが正解です。通話品質も高く利用は無料ですから、iPhoneユーザ同士での通話には重宝します。

自分の顔を映したくはないが相手の顔は見たいという場合には、シールなどでFaceTimeカメラを塞ぎます。iOSにFaceTimeカメラだけを無効化する機能はなく、そのような物理的な方法に頼るしかありません。なお、iOSには「機能制限」という特定アプリの使用を禁止する機能があり、それを使えばFaceTimeを無効化できますが、FaceTimeオーディオも使えなくなります。

「機能制限」でFaceTimeの利用を禁止すると、FaceTimeオーディオまで使えなくなってしまいます