新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、iPhoneやスマホの除菌・抗菌の意識が高まっている。アップルは、iPhoneの手入れ方法を案内するWebページに「消毒液を使っても大丈夫」という旨の追記を3月10日に行っていたが、同様の案内を完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」や有線イヤホン「EarPods」の手入れのページにも追記していた。
イヤホンは通話時に口元に近づけるiPhoneと違って、本来は唾液などはつきにくいはず。とはいえ、着脱時に手で触ってウイルスが付着する可能性はあり、そうでなくてもイヤーピースに耳垢などがつきやすいので、意外と汚れがたまるものだ。衛生面だけでなく、製品の故障・劣化を避けるためにも手入れは常にしておきたい。
アップルの「AirPodsのお手入れ方法」というWebページに追記されたのは、「AirPodsやEarPods のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?」という項目で、内容は以下の通り。
70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ(Clorox Disinfecting Wipes)を使い、AirPodsやEarPodsの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。
スピーカーのメッシュ部分には使わないでください。
漂白剤 (ブリーチ)は使わないでください。
開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。
また、洗剤類の中にAirPodsやEarPodsを浸さないでください。
iPhoneの手入れ方法のページに追記された文章とほぼ同じ内容なので、AirPodsやEarPodsも市販のアルコール除菌シートで拭いて問題ないと見られる。ただし、イヤホンの開口部やマイクの穴、充電ケースのLightning端子にアルコール液が染みこまないよう工夫する必要はありそうだ。マイクやスピーカーのメッシュ部は、乾いた綿棒で手入れをしよう。イヤーピースは石鹸や家庭用洗剤を使わず、水ですすぐ程度で良いそうだ。
なお、AirPods Proに関しては耐水性はあるものの防水仕様ではなく、充電ケースは防水性も耐水性もないため、開口部から水分が入らないように注意したい。
その他、AirPodsやEarPodsの日常的な手入れの仕方についてはアップルのWebページを参照のこと。