米GoogleがPixelスマートフォン向けの新しい機能アップデート (feature drop)のロールアウトを開始した。Feature dropは昨年12月にスタート、2回目となる今回のアップデートは、モーションセンス (Mosion Sense)の新ジェスチャー、テーマやサイレンスモードの切り替えを自動化する新設定、Emoji 12.1のサポートなどを含む。

  • 昨年12月に続く2回目のFeature drop

    Feature dropは、バグ/セキュリティ修正の定期アップデートとは別に、新機能や機能改善をまとめた新たな定期アップデートとして昨年12月に始まった

画面に触れることなく、端末の前で手を動かすジェスチャーで様々な操作を行えるモーションセンスは、音楽再生のスキップ/戻すに加えて、手のひらで画面をタップするようなジェスチャーで再生/一時停止を切り替えられるようになる。

  • モーションセンスの新ジェスチャー

    画面に手のひらを近づける動作で音楽の再生/一時停止

自動化関連は、日の出/日の入の時間でライトテーマとダークテーマが自動的に切り替わる設定が追加される。接続するWi-Fiネットワークやロケーションに基づいたルール作成も可能になる。例えば、職場に着いたら自動的にサイレンスモードに、帰宅したらDo Not Disturbモードに切り替わるように設定できる。また、周囲に合わせて画面を自動調整するPixel 4のアダプティブ機能がアップデートされ、直射日光下のようなまぶしい環境で画面の内容を読み取れるように明るさを一時的に引き上げる。

  • ダークテーマのスケジュール設定

    日没と共にダークテーマに切り替わるスケジュール設定

撮影関連では、通話アプリ「Duo」にユーザーの表情をキャラクターに反映させる新しいARエフェクトを追加。フロントカメラが深度データを用いたイメージの作成に対応し、「Portrait Blur」や「Color Pop」が向上、Facebookの3Dフォトを作成できる。また、バーコードのスクリーンショットを撮影して、メールで送られてきた搭乗券を簡単にGoogle Payに追加できる (Pixel 3/3a/4で3月に利用できるようになる予定)。Google Pay関連では他にも、電源ボタンの長押しからGoogle Payに登録してあるクレジットカードやチケットの一覧にアクセスできるようになる (北米、欧州、シンガポール、台湾で提供)。

人物や多様性に関する絵文字を多く含むEmoji 12.1アップデートによって169種類の新しい絵文字が加わる。また、音声からリアルタイムにキャプションを生成するライブキャプション (Live Caption)の提供がPixel 2にも拡大される。自動車事故などをPixel 4が感知した際に、音声コマンドまたは画面タップで緊急サービスに助けを求められるパーソナルセーフティが米国 (911)のほか、オーストラリア (000)と英国 (999)でも利用できるようになる。

  • 2回目のFeature dropの機能一覧、Pixel機種別の対応

    2回目のFeature dropの全ての機能が利用できるのはPixel 4のみ、他のPixelでは利用できない機能も