GoogleはPixelシリーズのスマートフォンに毎月アップデートを提供しているが、バグやセキュリティ問題の修正とは切り分けて、「Pixel feature drops」という新機能の追加や機能改善をまとめたアップデートを定期的に提供する。その初めての配信が始まった。メモリー管理のアップデート、「フォト」のボケ効果、ロボコール対策機能などを含む。

メモリー管理のアップデートは全てのPixel端末に提供される。アップデート後は、キャッシュしたバックグラウンドのアプリがプロアクティブに圧縮されるようになり、マルチタスクの動作が向上する。

ボケ効果は、「フォト」アプリで管理している写真に背景ボケを加えられる機能。ポートレート・モードが実装される前に撮影した写真、ポートレート・モードを選ぶのを忘れて撮影した写真でも、ポートレート・モードで撮影したように仕上げることが可能。背景ボケの度合いは任意で調整できる。

  • フォトで管理する全ての写真にポートレート効果

    以前に撮影した写真に背景ボケを追加して保存

Pixel 4では自動フレーム機能によって「Duo」のビデオ通話の体験が向上する。1人の時はユーザーが画面の中心に大きく表示されるよう自動的にフレーミングし、2人の時は2人がバランスよく画面に収まるように調整する。Pixel 4の広角レンズを活かし、通話中にカメラの前で動き回ってもユーザーが画面の中心にあり続ける。また通信状況が悪くDuo通話の音声が途切れても、Pixel 4内蔵の機械学習機能が途切れた会話を予測して途切れを抑える。また、Pixel 2/3/4でDuoのビデオ通話にポートレート・フィルターを適用できるようになる。オフィスなどで後ろに人や物が写り込むのを避けたい時に、背景ボケで隠すことができる。

  • Duoに自動フレーム機能

    常にユーザーが中心にあるように自動フレーミング、会話に集中できる

米国ではGoogleアシスタントに通話の応対を任せて重要な通話を選別できるCall Screen機能を利用できるが、Googleアシスタントが不明な発信元を自動的に見分け、ロボコール (自動勧誘電話)を検出して着信音を鳴らすことなくスパム通話を排除するようになる。ロボコールではない場合は、通常のCall Screenと同じように対応する。ロボコールのフィルタリングによる着信音の遅れはごくわずかだという。Pixel 4からの提供になる。

他にも、Digital Wellbeing機能のFocusモードの正式版のロールアウトを開始。「Flip to Shhh」がPixel 2シリーズでもDigital Wellbeing機能に加わる。また、リアルタイム字幕機能「Live Caption」の提供がPixel 3およびPixel 3aに拡大する。