ソニーモバイルコミュニケーションズは2月24日、ミッドレンジの6.0型スマートフォン「Xperia 10 II」(エクスペリア テン マークツー)をグローバル向けに発表した。日本でも発売予定で、2020年春以降に提供されるという。
Xperia 10 IIは、2019年2月に発表されたミッドレンジモデル「Xperia 10」の後継機。Xperia 10自体は海外向けモデルとなり日本では発売されていないが、近いスペックを備えたXperia 8が、auやワイモバイル、UQなどから2019年10月に国内投入されている。
Xperia 10 IIのディスプレイはアスペクト比21:9の細長い形状で、6.0インチの「有機EL」ディスプレイをミッドレンジクラスとして初めて採用した(解像度はフルHD+)。本体はディスプレイ側と背面側の両方を、強化ガラス「Gorilla Glass 6」で覆い、前面・背面ともにガラスの質感を生かしたデザインとなっている。本体はIP65/68の防塵防水対応で、電源兼用の指紋認証センサーも右サイドに備えた。
カメラは背面に3つ、前面に1つ。背面の3眼カメラは上から順に8MPの超広角(焦点距離16mm)、12MPの標準(焦点距離26mm)、8MPの望遠(焦点距離52mm)という構成だ。同時発表のフラッグシップモデル「Xperia 1 II」ではToFセンサーも備えているが、Xperia 10 IIでは省かれる。
ソニーのデジタルカメラ「α」の知見を取り入れた画作りで、料理や人物、ナイトモード(夜景撮影)といった撮影機能を用意する。インカメラは8MP。カメラの内部センサーは、Xperia 1 IIとは異なるものを採用しており、価格帯やユーザー層に合わせて違いを出した部分という。
プロセッサはQualcommのSnapdragon 665 Mobile Platform、メモリは4GB、ストレージは64GBもしくは128GB。通信は4Gに対応する。本体上面にはオーディオジャックを備えており、ハイレゾ再生も可能だ。BluetoothのオーディオプロファイルはLDACに対応し、高音質技術「DSEE HX」も搭載する。
本体サイズはW69×D8.2×H157mm、重さは約151g。従来モデルのXperia 10はほぼ同等サイズ(W68×D8.4×H156mm)だが重さは162gだったため、Xperia 10 IIでは10g軽量化した計算になる。一方バッテリ容量は3,600mAhで、Xperia 10の2,870mAhから大幅に増加した。
本体カラーはブラック、ホワイト、ミント、ブルーの4色。
Xperia 10 IIの主な仕様
- CPU: Qualcomm Snapdragon 665 Mobile Platform
- 内蔵メモリ: 4GB
- ストレージ: 64GB / 128GB
- サイズ: W69×D8.2×H157mm
- 重量: 151g
- ディスプレイ(解像度): 約6.0インチ有機EL(FHD+)
- メインカメラ: 約1,220万画素(標準)+約800万画素(望遠)+約800万画素(超広角)
- インカメラ: 約800万画素
- バッテリー容量: 3,600mAh
- 対応SIM: nanoSIM
- 生体認証: ○(指紋認証)
- 防塵/防水: IP65/68
- 充電端子: USB Type-C
- カラー: ブラック、ホワイト、ミント、ブルー