楽天は2月13日、2019年度通期および第4四半期決算説明会を開催した。この中で、楽天モバイルのMNO事業に関し、2020年4月に予定している正式サービスの料金プランを3月3日に発表すると明かした。

  • 楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏。楽天モバイルが出展予定だった世界最大規模の通信関連見本市「MWC 2020」が新型肺炎の影響で中止されたことにも触れ、「ここで大きな発表をする予定だったが、また改めて皆さんにお伝えしたい」とコメントした

会見では、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が登壇。MNOとしての通信基地局の建設状況が「正直なところ遅れていた」と改めて説明し、遅れの理由は、ネットワークのフル仮想化のため、基地局が新しい構造や仕組みであるとした。

  • フェーズ1の基地局建設状況

一方で、現在の建設は順調に進んでいるともアピール。東京23区や名古屋、大阪を中心とした都市部エリア「フェーズ1」では、2月1日時点で3,301の基地局が建設されているという。総務省に提出した建設計画ベースでは(フェーズ1の場合で)3,432基地局だが、2020年3月には4,400局が建設される見込みで「予定を大幅に上回る」とアピールした。

また、現在無料サポータープログラム向けの試験サービスが続く、楽天モバイルのサービス提供予定も発表。2020年4月の4G正式サービス開始に向け、注目されている料金プランを、3月3日に発表すると紹介した。

  • MNO事業のサービス展開予定

「料金プランは3月3日に発表する。競合さんとの兼ね合いもあり、あまり前に発表するのもなと。申し訳ないが3月3日までお待ちいただければと。料金についてはお楽しみということで。とにかくわかりやすい料金設定にしたい」(三木谷氏)。

MNO事業の今後のサービスロードマップとしては、2020年4月の4Gサービス開始に続き、2020年6月に5Gサービスを予定。2021年3月には全都道府県で5Gサービスを運用するとした。