春はスマートフォンの買い替えが多い季節。新学期、新年度というタイミングで最新スペックの端末に乗り換えよう、と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、機種変更にはいろいろな面倒が伴うもの。AndroidからiPhoneに乗り換えるのであれば、なおさらです。

Android端末にチャージした(プリペイド型の)電子マネーは、iPhoneに引き継げません。iPhone 7以降のiPhoneはFeliCaチップを搭載していますから、アプリを利用して電子マネーの残高確認はできるものの、支払いやチャージは「Apple Pay」に対応した規格のみとなります。

具体的には、nanaco(モバイルnanaco)や楽天Edy、WAON(モバイルWAON)については、Android端末からiPhoneに残高を引き継げません。同じAndroidかつFeliCa対応端末(おさいふケータイ)でない場合は、残高を使い切ることが基本的な対応となります。

例外は「Suica(モバイルSuica)」です。モバイルSuicaはApple Payに対応していますから、Android端末側のモバイルSuicaアプリで機種変更手続きを開始し、iPhone側のモバイルSuicaアプリでログインすれば、Android端末で利用していたときの残高が戻ります。

なお、おサイフケータイ対応ではない(近距離無線通信機能を使わない)「○○ペイ」という名称のスマートフォン決済サービスは、機種変更に伴い電話番号が変更されていないかぎり、決済用アプリをダウンロードしログインすれば、機種変更後の端末で利用できます。

  • Androidの電子マネーをiPhoneに引き継げますか?

    一部例外を除けば、近距離無線通信を使うタイプの電子マネーはAndroidからiPhoneに引き継げません(写真はイメージです)