アプリ「iiidea」のしくみ

Eco-Drive Riiiverは、専用アプリを追加することで機能を拡張できます。専用アプリは「iiidea(アィイデア)」と呼ばれ、iOS・Android用の公式アプリ「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」からダウンロードできます。ダウンロードしたiiideaは、最大3つをEco-Drive Riiiverに転送(インストール)して、いつでも起動できる状態にしておけます。

  • シチズン「Eco-Drive Riiiver」

    スマートフォンとBluetoothで連携して、専用アプリを使ってさまざまな設定を行います

iiideaでは、「トリガー」「サービス」「アクション」という概念が大切。トリガーはiiideaが動作するきっかけになることを、サービスはiiideaが提供する機能を、アクションはEco-Drive Riiiverの挙動を意味します。

Eco-Drive Riiiverにiiideaを転送する前には、スマホアプリの情報画面でこの3つの要素を確認し、必要に応じて設定を行います。たとえば、メール送信用iiideaでは、送信先メールアドレスの登録が必要です。

  • シチズン「Eco-Drive Riiiver」

    アプリ(iiidea)はアプリストアから入手できます

  • シチズン「Eco-Drive Riiiver」

    iiideaは最大3つまで登録できます

「コイントス」という、コインの表か裏かをランダムに表示するiiideaを例に説明しましょう(時計ですから、秒針が3時・9時のどちらを指すかで表と裏を表現します)。iiideaのトリガー、サービス、アクションの処理は、以下になります。

  • トリガー:Eco-Drive Riiiverのボタンが押されたとき
  • サービス:YES・NO(True・False)を決めること
  • アクション:サービスの結果が「YES」なら秒針で3時を指し、「NO」なら9時を指す
  • シチズン「Eco-Drive Riiiver」

    iiideaの機能はトリガーとサービス、アクションで実現されます

利用するiiideaの選択には、4時位置にある金色ボタンを使います。押すごとに、インダイヤルで7時~8時あたりを指している機能針が動き、それにあわせてiiideaが切り替わるしくみです。機能針はバッテリー残量の表示も兼ねます。

前述の「コイントス」を例にすると、スマホアプリ側で「3番」に登録しているので、何度か金色ボタンを押して機能針の位置をあわせます。だいたい39秒の位置にある1本のバーが「1番」、38秒の位置にある2本のバーが「2番」、36秒の位置にある3本のバー(というより3つのドット)が「3番」です。

  • シチズン「Eco-Drive Riiiver」

    7時~8時位置のインダイヤル

それから2時位置のボタンを押すと、iiideaのトリガーが作動。裏か表かを決めたあとに針が動き始めます。

こう書くと無味乾燥な印象を受けますが、実際に目にすると針の動きがとてもユニーク。「コイントス」だと、起動直後に秒針がグルリと回転して0時を指したかと思いきや、数秒の間をおいて短針・長針がそれぞれ3時と9時を指し、それから秒針が3時か9時のいずれかを指し示す、というからくり時計のようなアクションを見せてくれます。

【動画】「コイントス」を実行したときの、アナログ針の動き

「今日の降水確率」というiiideaも、針の動きで降水確率を知らせてくれます。2時の位置にあるボタンを押して起動すると、秒針から短針・長針の順に回転して0時を指したあと、スマートフォン側で設定した場所(地図で指定した場所か現在地)へと秒針が移動します。1周が100%なので、秒針が3時を示せば降水確率は25%、6時を示せば50%という意味です。パッと理解できるようになるには慣れが必要ですが、時計の針だけでここまでの情報を伝達できるというのはなかなか画期的です。