アイ・オー・データ機器は1月22日、液晶ディスプレイや、PCレスでCD音源をスマホに取り込める「CDレコ」などを含む、2020年発売予定の新製品情報を多数リリースした。これに先がけて行われた報道関係者向けイベントの中で、同社が注力する製品カテゴリや新しいアプリについて説明。さらに、ラジオDJのやまだひさしさんらを招き、スポーツ実況を低コストかつ手軽に実現するクラウド型音声配信サービス「PlatCast」の正式運用開始をアピールした。

  • アイ・オー・データ機器 2020年発表会

    参考出展のゲーミング液晶ディスプレイ「LCD-GC271HXB」。2020年春頃のリリースを目指す

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    参考出展のHDビデオスイッチャー機能付きライブストリーミング配信機「GV-LSBOX」。2月中旬に発売予定

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    新製品「CDレコ5」(CD-5Wシリーズ)。こちらも2月中旬に発売予定

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    最新の「CDレコ5」と、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(2020年6月27日公開予定)のコラボモデルを参考出展。左のパネルのキャラクターイラストは本田雄監督のタッチに似ているように思われるが、担当者はにこやかに「続報をお待ちください」とだけ口にした

アイ・オーを支える液晶に注力、新CDレコやライブ配信機投入

アイ・オー・データ機器の濵田尚則社長は、発表会の中で「ここ数年は売上と利益をコンスタントに上げられるようになってきた。とりわけ、業績アップの一番下支えになったのが液晶モニター」と話す。デスクワークにおいて、複数のソフトを同時に立ち上げて使うのであれば、より大きな液晶ディスプレイに変えるだけで(仕事の)生産性が上がることをアピールするなど、働き方改革に紐付けた商品訴求を行ってきたという。eスポーツ向けにも展開する「GigaCrysta」シリーズや、企業・学校向けの大型液晶製品についても、2020年春頃から新製品を投入していく予定で、会場には参考出展の実機を複数並べていた。

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    2020年も引き続き液晶モニター分野に注力

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    近日発表予定の液晶モニター「LCD-DF241SXVB」

新たな周辺機器として、会場では2月中旬に発売予定のライブ配信機「GV-LSBOX」の実機デモが行われていた。HDMI出力の映像をPCレスで配信・録画できるスタンドアロン型ライブストリーミングボックスで、eスポーツなどでの活用が見込まれる。発売時の価格は税別108,000円前後。

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    ライブ配信機「GV-LSBOX」のデモ

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    GV-LSBOXを使ってYouTubeにテスト配信している映像をスマートフォンから見ているところ

フルHD対応のHDMI入力×4とHDMI出力×2、Ethernet端子を備え、最大1080p@60fpsの動画を、YouTubeやniconico、Twitchといった動画配信サービスを通じて配信可能。画面表示は1画面モードのほか、子画面モード(ピクチャーインピクチャー)や1:3分割モード、4分割モードなどが利用できる。最大3ストリームの同時配信と、3映像同時録画が行える点も特徴だ。

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    GV-LSBOXの背面。フルHD対応のHDMI入力×4とHDMI出力×2、Ethernet端子、マウスとキーボードをつなぐUSB端子などがある

アイ・オー・データ機器は、オーディオ関連製品にも注力している。累計45万台を売り上げた、CDの音楽をスマートフォンに直接リッピングできる「CDレコ」シリーズには新モデル「CD-5Wシリーズ」を投入。2月中旬に発売予定で、価格はオープンプライス、店頭価格は税別12,800円前後を見込む。

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    拡大を続けるCDレコ製品群

マグネットで着脱できる、交換可能な新デザインの天板を採用。会場では2月発売予定の「初音ミク」第2弾モデルや、2020年春頃のリリースに向けて開発中の「CDレコ エヴァンゲリオンモデル」の参考出展もあった。

CDレコ機能だけでなく、付属のアプリでDVDも再生できる「DVDミレル DVRP-W8AI3」も登場。2月中旬に発売予定で、価格は税別15,800円前後を想定している。

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    DVDドライブ「DVRP-W8AI3」

さらに、既存の「CDレコアプリ」を刷新した新たな音楽プレーヤーアプリ「CDレコミュージック」を発表。「CDの音楽を聴きたい」というユーザーが根強くいることを背景に、再生機能を強化。具体的には、「アーティスト」や「ジャンル」「シャッフル」「ジェネレーション(音源のリリース年代)」、「ムード(同じ曲調の楽曲)」の各テーマに基づいて楽曲を整理し、自動的にプレイリストを生成する機能を新搭載した。音楽ストリーミングサービスで音楽を聴くのと同じ感覚で、手持ちの音楽ファイルを楽曲を連続再生できるようにしたのが特徴だという。

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    新音楽プレーヤーアプリ「CDレコミュージック」

オーディオ関連ではこのほか、開発中のスマートフォン用アナログレコーダーを参考出展。USB Type-C端子を備えたスマホとレコードプレーヤーなどの機器を直結して、48kHz/16bitでデジタル音源化。FLACやAACファイルとして保存しつつ、音声波形をもとにGracenoteのデータベースからメタデータを付与できる。「ADレコ」という仮称が付けられており、2020年春をメドにリリース予定だという。

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    参考出展のスマートフォン用アナログレコーダー

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    Android搭載の「ウォークマンA」に、スマートフォン用アナログレコーダーを介してレコードプレーヤーを接続し、アナログ盤の音楽をデジタル録音しているところ。楽曲タイトルやアルバム名はGracenoteから取得して自動で付与されていた

NAS製品もアイ・オー・データ機器の注力分野のひとつ。2019年に起きた台風災害やクラウドサービスの大規模障害等の事例を挙げ、不測の事態に備えて大事なデータをクラウドとNASの両方に保管するといった活用方法をアピールした。また、NASには寿命があることも踏まえ、新製品への買い換えをうながすキャンペーンを実施しているという。

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    NASが災害やリスクマネジメンに対して有効であることをアピール

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    NAS「LAN DISK A」シリーズの新製品「HDL-AAX/HDL2-AAX」。法人向け「HDL-AAXW/HDL2-AAXW」も用意する

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    HDL2-AAXシリーズの実機が展示されていた

通常のデータ保存用のNASとは設計思想が異なる、オーディオ向けのNAS「fidata」シリーズも展開しているが、同シリーズが4周年を迎えたことを記念して、新たに計2TBのSSDを積んだ台数限定モデルを用意。専用アプリ「fidata Music App for iOS」には、iPhoneやiPadでのローカル再生機能を追加するといった細かな機能強化を行ったアップデートを提供予定だ。

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    4周年を迎えた音楽NAS「fidata」シリーズ。計2TBのSSDを積んだ4周年記念モデル「HFAS1-S20」を40台限定で発売予定

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    アイ・オー・データ機器のポータブルHDD/SSD製品群。左下は参考出展のビジネス向けポータブルSSD「SSPB-USCシリーズ」で、高速転送性能を備えつつ衝撃や振動からデータを守る仕様

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    PCにインストールしたゲームデータをまるごと「Phantom化」して(シンボリックリンクを適用するといった処理をして)外付けSSDに移行できる「GigaCrystaPhantom」アプリ。このアプリに対応するSSDのラインナップを2020年2月下旬頃に拡充する予定だという

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    ネットワーク機器の参考出展も。左からトライバンド対応のWi-Fiルーター「WN-TX4266GR」、メッシュネットワーク対応の中継器「WN-DX1300EXP」、メッシュネットワークを構築できるWi-Fiルーター「WN-DX1167GR」。いずれも2月下旬発売予定とのこと

スポーツ実況を低コストで手軽に実現「PlatCast」運用開始

アイ・オー・データ機器は、スポーツやイベントの実況をはじめ、音声をほぼリアルタイムで配信できる新サービス「PlatCast」の正式運用を1月22日に開始。音声配信を低コストで行いたいというニーズに応えて、コンパクトな配信キットをレンタル提供する。キットにはSIM入りタブレット、ミキサー、ヘッドセットなどが含まれ、レンタル料金は1chあたり税別3万円/日から。

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    コンパクトなケースに収められた、クラウド型音声配信サービス「PlatCast」(プラットキャスト)の配信キット。スポーツやイベントなどの音声実況での活用を見込む

イベントの来場者がこの音声配信を聴くには、配信側が発行したQRコードを読み込んでスマートフォンのブラウザから指定のウェブページにアクセスするだけでよく、専用アプリは不要。データ通信量も1時間あたり約0.04GB(40MB)と少なく、聴く側の通信量負担を抑えられる。音声が届くまでには数秒の遅延が発生するが、2020年春には遅延を減らして音声品質を向上させた新バージョンをリリース予定だ。

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    PlatCastのメリット

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    PlatCastの活用イメージ

発表会には、「ラジアンリミテッドF」などに出演しているラジオDJのやまだひさしさんと、サッカーの本田圭佑氏と共にサッカースクールを運営するなど、様々なスポーツビジネスに携わるNow Doの鈴木良介氏が登壇。スポーツ実況を軸にしたPlatCastの可能性などについて語り合った。

PlatCastの実証実験は2018年から実施されており、試合会場などで実況音声を外部に配信したり、場内アナウンスとは別の実況音声を流すといった活用事例があるという。鈴木良介氏は、PlatCastをプロフットサル大会に導入したときの印象などを語ったほか、アイ・オー・データ機器の「特命大使」を務めるやまだひさしさんがPlatCastの正式運用バージョンを会場で実際にデモ。「実証実験に参加したときよりも遅延が少なく、サーバーを通しているとは思えない。ラジコ(の遅延)を抜いている」と興奮気味に話した。

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    アイ・オーのマスコットキャラ、いおたろが金沢から駆け付け、やまだひさしさんがいおたろの「ペタペタ走り」に合わせてマラソン実況さながらの演技を披露。確かにマイクへの入力からスピーカー出力までの遅延が少なく感じられた

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    中央がアイ・オー・データ機器 濵田尚則社長。左はラジオDJやまだひさしさん、右はNowDo 鈴木良介氏