VRは視界全てがゲーム画面になるという日常生活では味わえない体験こそが最大の醍醐味だ。とはいえ、普段ゲームをプレイしていない人が操作方法やルールを覚えるのはハードルが高い。そこでオススメしたいのが、ミニゲーム集の「Richie's Plank Experience」だ。PS VRならではのスリル感をお手軽に体験できる。
高所恐怖症の方は遊ばないで!! でも克服のチャンスかも……
「Richie's Plank Experience」は、プランク、ヒーローアカデミー、スカイブラッシュの3本で構成されるPS VR向けのミニゲーム集だ。どれもVRならではの楽しさやスリル感を手軽に楽しめるのが魅力となっている。プレイはPS4のコントローラー、PlayStation Move モーションコントローラーのどちらにも対応。ただ、モーションコントローラーでプレイしたほうが断然楽しいのは間違いない。ちなみに、本ゲームは英語版のみだが、ほとんど説明不要で楽しめるので問題になることはないだろう。
ビルの上の細い板を渡る「プランク」
各ゲームを紹介していこう。まずは「プランク」だ。これはとてもシンプル。高層ビルの上に設置された板の上を歩くというもの。コントローラーで前後に移動できるほか、リアルに歩いても移動できる。完全に気分は賭博黙示録カイジに登場する電流鉄骨渡りだ。まあ、それを体験したければ同じくPS VRの「カイジVR~絶望の鉄骨渡り~」をプレイすればいいじゃないかという話もあるが……。それはともかく、VRと分かっていてもドキドキする。そして板から離れたり、思いっきりのぞき込んだりすると地上へ落下。実際に落ちているわけではないのに、ものすごい浮遊感があるのが面白い。これぞVRならではの体験と言える。なお、どういうワケか板の先端にケーキやドーナッツを設置した食べることもできる。板の先端まで歩けたご褒美ということなのだろうか。
余談ではあるが、撮影係の嫁には板の上から落ちているとき、藤原竜也ばりに「どうしてだよ!」と叫びなさいよと言われるが、それはカイジではなく元ネタはDEATH NOTEだし、素人がモノマネしても寒いだけなので断固拒否したのであった。
消火活動にミサイル防衛の「ヒーローアカデミー」
次は「ヒーローアカデミー」。これは大ざっぱに言ってしまえば、街を自由自在に飛ぶことができるようになり、街を救うヒーローになれるというもの。気分は完全にアイアンマンとかスーパーマンだ。このヒーローアカデミーは、3種類のゲームから構成され、「ファイヤーファイト」では、街の中で発生した火災に飛んで駆けつけて消火するというもの。
空から黒煙を上げる火災箇所を見つけて飛んでいく。うーん、まさにヒーローだ。
もう1つは「ミサイルディフェンス」。これは街中を飛び回る巨大ミサイルから街を守るというもの。ミサイルにぶつかるとなぜかあっさりと落ちていく仕組み。比較的ゆったりと進む巨大ミサイルがあちこち飛ぶ光景はシュールだったりする。
次は「ロケットレース」。これだけはヒーローらしくなく、指定されたコースをいかに早く飛んでいけるかを競う。矢印で示された方向に飛び、輪をくぐっていくとシンプルだ。左右への移動はそこそこ難しいので、飛行練習にはピッタリのゲームといえる。ちなみに、この3種類のゲームはタイムが記録されるので、その更新を目指してやり込むのもいいだろう。
ブルーインパルス的「スカイブラッシュ」
最後は「スカイブラッシュ」だ。これも街の中を飛ぶゲームではあるが、飛んだ部分が飛行機雲のようにラインが残るのが特徴。うまく飛べば空中に文字やイラストも描ける。しかし、空間認識能力に乏しく、美的センスもないため文章を書く仕事を選んだ私には難易度が高いゲームなのであった……。