ニコンは1月7日、デジタル一眼レフカメラの新製品「D780」を発表した。ロングヒットモデル「D750」の後継機で、ミラーレス「ニコン Z」シリーズで採用されているオートフォーカス技術を用いるなどして、ライブビュー撮影時のオートフォーカス性能を高め、液晶を見ながらの写真撮影や動画撮影の実用性を高めた。シャッター速度は1/8000秒、動画は4K画質での撮影に対応するなど、基本性能も高めた。

価格はオープンで、予想実売価格は税込み27万5000円前後。D750は併売する。

  • ニコンがフルサイズ一眼レフカメラの新製品「D780」を発表。ロングヒットモデル「D750」の後継機となる意欲作だ

確実性や信頼性の高い一眼レフに、ミラーレスのZシリーズの先進的な機能を盛り込んだ新世代のフルサイズ一眼レフ。ニコンの一眼レフでは初めて像面位相差AFを搭載し、ライブビュー撮影時も広い面積でピントが素早く合うようにした。写真撮影時は瞳AFに対応する。

  • 内蔵ストロボを省略したこともあり、D750と比べると精かんな印象を受ける

撮像素子は有効2450万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、画像処理エンジンは新設計のEXPEED 6を搭載する。最高感度は、従来のISO12800からISO51200に高め、解像感を残しつつノイズ低減を図った。AEAF追従時の連写速度は最大7コマ/秒(電子シャッター時は12コマ/秒)。

  • 背面液晶は3.2型で、タッチパネルに進化。昨今のレンズ交換式カメラのトレンドであるジョイスティックは搭載しない

動画撮影機能も強化した。動画は全画素読み出しの4K/30P対応で、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式のHDR動画撮影にも対応する。

本体は、上面と背面カバーにマグネシウム合金を採用したモノコック構造で、高い剛性とボディーの軽さを両立した。光学ファインダーは光学系を改良して見やすさを向上した。背面液晶は3.2型で、タッチパネルに進化した。

  • 上部のシューはやや濃いめの色に塗装されている

記録メディアはSDメモリーカードで、デュアルスロットとなる。バッテリー撮影枚数は約2260コマ(ファインダー撮影時)。バッテリーはUSB充電に対応した。本体サイズはW143.5×H115.5×D76mm、重さは約840g(メモリーカード、バッテリー含む)。

  • 側面のSDメモリーカードスロットはデュアルスロットとなる