マカフィーは12月17日、2019年の10大セキュリティ事件を発表した。これは、国内の経営層や情報システム部門などの22歳以上のビジネスパーソン1552人を対象に実施した「2019年のセキュリティ事件に関する意識調査」の結果を基にしたもの。

今年は、第1位にセブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン・ペイが運営するバーコード決済サービス「7pay」の一部アカウントへの不正アクセスによりユーザーに金銭的被害が発生、サービス再開の抜本的な対応が困難などの理由で同サービスの廃止を発表するに至った事件がランクインした。

第2位は「ヤマト運輸が提供するクロネコメンバーズのWebサービスにおける外部からパスワードリスト攻撃による不正ログイン」、第3位は「次世代通信規格5Gネットワーク建設における、中国の華為技術(ファーウェイ)の通信機器に対する締め出し強化」となった。

マカフィーは、「今年のランキングの第2位にランクインした大手宅配業者のWebサービスへの不正ログイン、第5位のSNSのユーザー情報公開設定におけるセキュリティ問題、第9位の大容量ファイル転送サービスへの不正アクセスなど、2019年は導入が進むクラウドサービスが抱えるリスクについて考える1年となった」とコメントしている。

昨今、利便性に優れるクラウドサービスが数多くあり、利用者も増える中、企業はオンプレミスのシステムとは異なるクラウド向けのリスクの管理が求められる。

  • 「2019年の10大セキュリティ事件ランキング」 資料:マカフィー