ジンバル付きカメラの画質はトイドローンの常識を覆す
カメラ関連では、やはり強力な3軸ジンバルの存在は語らずにはいられません。前述のとおりフライトは風の強い日でしたが、風の影響で機体が大きく揺れても、撮影した動画はとても安定していました。動画、静止画とも、3軸ジンバルの恩恵を強く受けることでしょう。
カメラ機能としては、動画が2.7K/30fps、静止画が1200万画素となります。動画のビットレートは40Mbpsと低く、静止画ではAEB(露出ブラケティング)機能などが省略されているのは少々残念に思えます。また、絞り機構を備えていないため、動画撮影のみならず静止画撮影でもNDフィルターが欲しく思えました。すでにサードパーティからNDフィルターはリリースされているようですが、ぜひメーカー純正もほしいところです。
付属のプロポ(送信機)は液晶パネルなどがないシンプルな造り。専用のフライトアプリ「DJI Fly」をインストールしたiPhoneやAndroidスマホを接続して使用します。上位モデル用アプリ「DJI GO 4」と比べるとシンプルな画面ですが、位置情報や高度、ホームポイントからの距離、バッテリー情報、電波状況など必要な情報はすべて表示されますので、安全飛行に差し支えることはありません。
DJI Flyは、映画のようなカメラワークが楽しめるクイックショットモードも搭載しています。モードはドローニー、ロケット、サークル、ヘリックスの4つ。作例ではサークルしか掲載していませんが、ベテランでも難しいカメラワークをドローン任せで手軽に楽しめます。