大日本印刷(DNP)とグループ会社でサイバー攻撃への対策要員を訓練、養成するサイバーナレッジアカデミー(CKA)は12月4日、従来の実践演習形式の「サイバー・インシデントレスポンス・マネジメントコース(CIRMコース)」に高度なサイバー攻撃の予兆を事前に検知して防御するために必要な脅威インテリジェンスを活用するスキルを習得する2つのコース「サイバーインテリジェンスコース」「マルウェア解析コース」を2020年1月に新設すると発表した。

CIRMコースは、受講者自身のスキルを駆使して実践演習を行うことで、知識だけでなく、インシデント発生時の行動の再現性が獲得できるとともに、自分に不足しているスキルも認識できるという。

今回、受講者からの「演習で使う専門スキル等を掘り下げたい」という要望や「脅威インテリジェンスを活用する手法の知識・スキルを習得したい」という要望を受け、サイバーインテリジェンスコースとマルウェア解析コースの2つのスキルアップコースを開講する。

  • 2つのスキルアップコースはCIRMコースを補完するという

    2つのスキルアップコースはCIRMコースを補完するという

サイバーインテリジェンスコースはTAME Range(サイバーセキュリティ技術を持つイスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム)の環境を活用し、サイバーインテリジェンスに関わるさまざまな知識やスキルを習得できる、体験学習と座学を組み合わせたコース。

期間は2日間、受講料は税別で17万円/人、対象者は情報セキュリティ部門で情報収集担当者、内容は情報収集手法(オープンソース情報収集、検索エンジン、マルウェアデータベースなど)となる。

一方、マルウェア解析コースはマルウェア解析の手法を習得できる体験学習中心のコース。期間は3日間、受講料は税別で24万円/人(税抜)、対象者は情報セキュリティ部門やインシデント発生時の初動対応員(ファストレスポンダー)、内容は表層解析、動的解析、静的解析。

今後、DNPはTAME Rangeを活用した実践的な演習コースを拡充していくとともに、需要の高いスキルアップコースを順次ラインナップに追加していく予定だという。