ゲーミングノートということで、やはり気になるのはパフォーマンス。まずはPC全体の性能を「PCMark10」で確認します。

総合スコアは「5958」とかなりの高得点。詳細を見ても、PCの基本的な性能と、アプリケーションの起動やWebブラウジング処理速度などをチェックする「Essential」でも、「9455」と高い数値を見せてくれました。

WordやExcelといったOffice系のアプリケーションの処理速度を計測する「Productivity」も「7473」と高評価。写真や動画の編集といったグラフィックス面を見る「Digital Content Creation」も「8124」という高スコアでした。

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    「PCMark10」のスコア

次に、CPUのパワーを計測する「CINEBENCH R20」を。CPUコア総合では「2183pts」、コア単体で「451pts」という結果でした。筆者が現在使用しているデスクトップPCのIntel Core i7-8700では、前者が「2823pts」、後者が「456pts」というスコアになっており、ノートPC向けのCore i7-9750Hとはいえ、デスクトップ向けCore i7並みのパワーを持っているといえます。

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    「CINEBENCH R20」のスコア

OMEN by HP 15-dh0000(ハイパフォーマンスモデル)のストレージは、PCIe NVMe M.2接続SSDのメインドライブと、データドライブのHDDです。両方のアクセス速度を「CrystalDiskMark 6.0.2」でチェックします。結果は以下のように、SSDのメインドライブは申し分ないスピード。HDDのデータドライブは速度よりも容量が大事なので、やりくりに困ることはそうそうないはずです。

  • CrystalDiskMark 6.0.2

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    メインストレージのSSDアクセス速度。かなり高速

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    データストレージのHDDアクセス速度。一般的なHDDというところ

ゲーム系のベンチとして、まずはライトな部類の「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を走らせてみましょう。どちらも「最高品質」「1920×1080」「フルスクリーン」という最高設定にしました。

結果は、下の画像のように、ドラクエベンチがスコア「21048」で評価は「すごく快適」、FF XIVベンチがスコア「14548」で評価は「非常に快適」でした。正直、このPCの構成ならこれくらいは軽いものです。

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    「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の結果

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    「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

では、もう少し重い「FINAL FANTASY WINDOWS EDITION BENCHMARK」です。設定は「高品質」「1920×1080」「フルスクリーン」。スコアは「6624」で、評価は「快適」でした。解像度を「2560×1440」に上げてみると、スコアが「5111」で評価が「やや快適」に。自宅で高解像度の外部ディスプレイに接続しても、設定を調整すれば十分に楽しめそうです。

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    「FINAL FANTASY WINDOWS EDITION BENCHMARK」による1,920×1,080ドットの結果。快適にプレイできます

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    品質設定「高品質」のままで、解像度を2,560×1,440ドットにしてみたところ、「やや快適」という評価になりました

最後は「3DMARK」の「Time Spy」と、その4K版「Time Spy Extreme」です。「Time Spy」はスコアが「6165」と、かなりいい数値を出してくれました。一方で「Time Spy Extreme」は、スコア「3071」という状況。さすがに4Kゲームは少々厳しいようです。

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    「3DMARK」の「Time Spy」のスコア

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    「3DMARK」の「Time Spy Extreme」のスコア

今回は幅広いゲームタイトルについて踏み込んだテストは行っていないが、上記のベンチマークで全体的に高いスコアを出しているのは事実です。CPUのIntel Core i7-9750Hをはじめ、Max-Q DesignとはいってもGPUのNVIDIA GeForce RTX 2070は高い性能を持っています。いろいろなゲームにおいて、解像度が1,920×1,080ドットのフルHDまでなら、液晶ディスプレイの144Hzというリフレッシュレートを生かせるフレームレートを出せると思います。