驚くべきは高機能なのに「小さく・軽い」こと

AirPods Proは、精度の高いアクティブノイズキャンセリングや外音取り込みなどの機能を搭載していながら、本体をコンパクトなサイズにまとめたことがもっとも画期的なことであると筆者は思います。

従来のAirPodsと比べてみても、イヤホン本体と充電ケースのサイズはそれほど大きく変わっていません。外出の際には手荷物を少なく抑えたいけれど、スマホとイヤホンは欠かすことなく持ち歩きたい、という人にはAirPodsシリーズが最良の選択肢になるでしょう。

  • 左がAirPodsの充電ケース、右がAirPods Proの充電ケース。縦長横長の違いはありますが、サイズはほとんど変わりません

  • AirPods Proも、イヤホンがマグネットで充電ケースに吸着します

ケースには充電用のLightning端子が搭載されていますので、iPhoneユーザーは外出時に1本のLightningケーブルを持ち歩くだけで双方のデバイスを充電できるのがありがたいところ。もちろん、AirPods Proもワイヤレス充電に対応していますので、充電台にポンと置くだけで充電ができるのも見逃せません。

  • ケースの充電にはLightningケーブルを使います。フル充電にすると、24時間分の連続再生が可能になる電力を蓄えられます

IPX4相当の防水・耐汗性能も見逃せない要素だ

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するポータブルオーディオ機器は、もっともポピュラーなヘッドバンド型のヘッドホンと、左右の本体がケーブルでつながっている肩乗せスタイルのワイヤレスイヤホンがあります。完全ワイヤレスイヤホンについては、まだ数えるほどしか製品がありません。IPX4相当の防滴・耐汗性能を備え、世界中で入手できるアクティブノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンは、実はAirPods Proが初めてのモデルになりそうです。

雨が降る天候の悪い日や、汗を多くかく夏の日、そしてスポーツで体を動かしながら音楽を楽しみたい場面で、肌に触れるケーブルからも解放されて伸び伸びと音楽再生が楽しめるAirPods Proは、いま最も革新的なポータブルオーディオ製品のひとつといえます。3万円のイヤホンと聞くと一瞬ためらうかもしれませんが、必ずや満足できる買い物になると思います。