ロケーションインジケーター機能が便利すぎる!
今回選択した1号路は、途中で2号路や4号路など、いくつかのコースに分岐している。これらのコースは舗装されていない道が大部分なので本格的なトレッキング気分を味わいたい人向き。迷う心配は少ないが、途中で別の道に接続しているコースもあるので注意は必要だ。
こうした分岐点で使うと便利なのが「ロケーションメモリー」と「ロケーションインジケーター」機能だ。
ロケーションメモリーとは、現在位置を記録する機能。時計が時刻モードか方位計測モードになっていることを確認し(なっていない場合は左下のボタンを2秒以上押すと時刻モードになる)、右上のボタンを5秒以上押し続けることで現在地の位置情報を記録できる。
その状態で道を進んで途中で引き返したいと思ったら、右上のボタンを2秒以上押すと、秒針がロケーションメモリーで記録した地点の方角を指し示し、液晶にその地点までの距離を示してくれる。これがロケーションインジケーター機能。
秒針の方向に向かって距離を確認しながら進んでいけば、無事メモリーした地点にたどりつけるというわけだ。
いくつかの分岐点で試してみたが、メモリー地点までの方角と距離がわかるだけでも道に迷う心配はぐっと減る。とくに今回は台風の影響で4号路の一部が倒木や土砂崩れで歩きづらくなっていたので、任意の地点に引き返すための指針があるのは非常に心強かった。
スマホ連携でPRO TREKがさらに使いやすく
途中、寄り道しながらも順調に歩を進め、無事高尾山の山頂に到着! 山頂には高度を示す標識があり「599.15m」と記されていた。時計側の計測値を見ると「581m」。なかなかの精度だが、せっかくなので手動で補正しておくことにする。
手順は簡単。時計の右中央のボタンを2秒長押ししてスマホと接続したあと、アプリの「高度補正設定」の「マニュアル補正」に正確な高度を入れて「設定を時計に送る」をタップすればOK。再度時計を見ると、ちゃんと補正されていて気持ちがいい! ちなみに歩数や消費カロリーもアプリで確認できる。今回は思った以上に歩いてカロリーも消費していて達成感もひとしお。
こうした補正の簡単さ、記録の確認しやすさも、スマホ連携機能があるからこそ。ちなみにスマホが時計の近くにある場合は1日に4回自動で時刻を合わせてくれるので、普通に使っていればPRT-B50の時刻がずれることはまずない。時刻の自動補正は電波時計などでもできるが、マンションやビルだと電波の状態が悪くて受信できず時間がずれてしまうこともあるので、本製品のスマホを利用した自動補正機能は非常にありがたい。
もうひとつスマホ連携で便利なのが、「モードカスタマイズ」。PRT-B50は左下のボタンを押すたびに、気圧、温度、高度確認、日の出/日の入り、ストップウォッチ、タイマー、アラーム、ワールドタイムという具合にモードが切り替わるが、この並び替えや削除(非表示にする)をしてカスタマイズできるという機能だ。国内でしか使わないならワールドタイムを削除すればいいし、普段はアラーム機能をよく使うというなら、アラームを最初に持ってくればいい。
このように自分好みに育てられるのもPRT-B50の魅力だと言えるだろう。アプリのUIがわかりやすく、設定や操作がしやすいのも好印象。せっかく多機能な時計を持っていても使いこなしが難しくて機能を眠らせてしまうことはよくあるが、本製品のようにアプリ連携で時計が持つ機能を使いやすくできるのはスマホのうまい活用の仕方だと感じた。
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なお、今回は「ブラック」モデルを試したが、ほかにも「ブルー」、「オレンジ」、特別モデル(PRT-B50FE)となる「カーキ」の全4色が用意されている。いずれもカジュアルなシーンでも使えるポップな配色なのがうれしい。歩数計やロケーションインジケーター機能などは普段の生活の中でも役立つシーンが多いので、アウトドア派にはもちろんだが、そうじゃない人にもぜひおすすめしたい。