MVNOサービス「UQモバイル」を展開するUQコミュニケーションズは、10月1日から新料金プラン「スマホプラン」の提供を開始する。電気通信事業法改正に合わせ、契約解除料や契約期間といった、いわゆる「縛り」を設けないシンプルな料金プランの提供でシェア拡大を目指す。

  • UQコミュニケーションズの菅隆志社長

    新プランを発表した、UQコミュニケーションズの菅隆志社長

違約金なしでずっと安い新プラン

新しい「スマホプラン」は、パケット容量に合わせて「スマホプランS」「スホプランM」「スマホプランL」の3コースに分かれている。いずれも家族割が適用される2回線目からは500円引きとなる。

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    各プランの料金差は1,000円ずつとわかりやすい。ただし、スマホプランSからMまでは+6GBだが、MからLへの差は同じ1,000円アップで5GBとなり、パケット1GBあたりの料金はプランにより一律ではない模様

これまで提供されてきた「おしゃべりプラン/ぴったりプラン」では、初年度は割引が適用されるものの、2年目から割引がなくなって基本料金が高くなることで、加入者から不満の声が上がっていた。新プランでは初年度の割引なしに、2年目以降の基本料金が旧プランの割引適用後と同じ水準になっている。2年以上利用するユーザーにとっては、実質値下げといっていいプランだ。

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    初年度の安さばかりが喧伝され、2年目からの値上がりが隠されるケースが多かったが、こうした不透明な料金ではなく、常時安いというシンプルなプランになった

スマホプランには契約期間が設定されず、いつ解約しても、契約解除金はかからない。さらに、MNP転出手数料が、課金開始月から6カ月間が6,000円、7カ月以降が3,000円だったものが常時3,000円に値下げされる。余ったパケットを翌月に持ち越せる「データくりこし」や、パケットを消費せずにSNSや音楽配信を利用できる「節約モード」といった、以前からの人気機能も健在だ。

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    「データくりこし」は、余ったパケットが自動的に翌月へ持ち越される機能。これまで好評を博してきたオプションは引き継がれる

ただし、パケット容量の多い「スマホプランL」は、「おしゃべりプランL/ぴったりプランL」と比べて金額が1,000円安くなっている代わりに、容量も21GBから14GBへと下がっている。また「おしゃべりプラン」の1回5分の通話まで定額、あるいは「ぴったりプラン」の最大180分通話無料が、「スマホプラン」では通話料が30秒20円の従量制で、定額通話は有料のオプションが必要。このため、通話の多いユーザーにとっては値下げ幅が小さくなってしまうケースもある。

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    一定時間内の通話定額は、5分から10分に伸びるものの、月額700円のオプションに。「通話パック」は月額500円で、最大2400円ぶんの割引が得られる

なお、UQコミュニケーションズはMNOとしてWiMAX 2のサービスも行っており、WiMAXルーターとセットで契約することで、スマホプランから毎月300円が値引きされる「ギガMAX月割」も利用できる。

新しい「スマホプラン」は、9月24日に予約受付を開始し、10月1日からスタートする。「スマホプラン」の導入に伴い、「おしゃべりプラン/ぴったりプラン」や、「データ高速+音声通話プラン」「データ無制限+音声通話プラン」の新規受付は9月30日をもって終了する。また、「マンスリー割」「増量オプション2年間無料キャンペーン」「DIGNO Phoneメール無料キャンペーン」の割引サービスやキャンペーンも、それぞれ新規適用が終了する。

今回の「スマホプラン」の登場を記念して、「料金診断」や「Try UQ Mobile」に申し込んだ中から抽選で1万名に、QuoカードPayをプレゼントする「新料金登場キャンペーン」を実施。期間は9月12日から11月30日まで。