Acerは9月4日(ベルリン時間)、IFA 2019に合わせて記者会見を開催。ゲーミングブランド「Predator」の新しいゲーミングや、ゲーミングコミュニティプラットフォーム「Planet 9」などを発表した。
超弩級ゲーミングチェアにマッサージ機能を追加した「Predeator Thronos Air」
2018年のIFAに合わせてAcerが発表した、超弩級ゲーミングチェアというかコックピット「Predator Thronos」。IFA 2019では、その新モデルとなる「Predator Thronos Air」がお目見え。
従来モデルは、ディスプレイ部や、キャビンに固定されていたチェアが電動で動くなど、非常に贅沢な仕様が特徴となっていた。それに対し今回のPredator Thronos Airは、ディスプレイ部の電動機構を省き、チェアもキャビンに固定されず、好きなゲーミングチェアを利用することも可能となっており、位置付けとしては廉価版となる。
ただ、チェアは付属しており、そのチェアにはマッサージ機能が内蔵される点が大きな特徴だ。ゲームプレイで疲れた身体を、マッサージ機能でほぐしてリラックスできるとしている。
上記のように一部機能は省かれているが、3台のディスプレイを搭載できたり、コックピットのような外観などは従来モデルから変わっていない。サイズも2700×3100×2000mmと非常に巨大で、キャビンの重量は150kg、チェアの重量は30kgと、重さもかなりのもの。設置には苦労しそうだが、ゲームに没頭できるという点では、最強と言えそうだ。発売時期は2019年第4四半期を予定。廉価版とはいえ、欧州で8975ユーロ、北米で13999ドルと、価格も超弩級だ。
次世代eスポーツプラットフォーム「Planet9」
Acerのゲーミングへの新たな取り組みが、eスポーツプラットフォームの「Planet9」だ。Planet9は、eスポーツのチームを組織したり、日々のトレーニングやコミュニケーションを通して、eスポーツトッププレーヤーを目指すことを目的として用意された、まったく新しいプラットフォームとなる。
世界中のカジュアルゲーマーをターゲットとして、eスポーツのプロレベルに近づくための必要な機能を網羅しているとのこと。例えばeスポーツタイトルの習熟や、プレーヤー間のコミュニケーション、新チームの作成、eスポーツ大会への参加といった機能が提供される。
プレーヤーの習熟度を高める機能として、プロのeスポーツプレーヤーからのコーチング機能も用意。コーチングを受けるのは基本的には有料のようだが、プロのコーチャーはスキルなどが評価される仕組みとなっており、自分にあったコーチャーを見極めて選択できるようになるという。
このほか、自分と同じレベルのプレーヤーと共同でスキルを向上させる仕組みや、プレーヤーのこれまでのプレイ統計なども表示される。こういったプラットフォームを用意することで、eスポーツの裾野を広げて行きたいとのことだ。Planet 9は2019年9月4日よりクローズドベータの募集が開始となり、2020年1月30日よりオープンベータを開始する予定となっている。